[2012年11月16日]
イタチの最後っ屁という言葉があります。イタチがピンチに遭遇したとき、その習性として悪臭を放って天敵をひるませるところから、大ピンチのときに、非常手段に訴えるという意です。
イタチの最後っ屁などというと品格に欠けるかもしれませんが、それを連想させたのが、昨日の党首討論のなかでの出来事です。まさに起死回生の一打を狙ったのか、野田総理のビッグサプライズが炸裂しました。総理大臣の専権事項である、衆議院の解散を宣言したのだから、本当に驚きました。
それにしたって寝耳に水の出来事でした。突然、総理は、自民党安倍総裁へ、特例公債法案の今週中の成立を要求し、また衆院の一票の格差是正と衆院の議員定数削減も今国会中に、最悪の場合でも来年の通常国会で実現させてほしいと願い出て、その約束が果たされるなら、16日に解散してもよいと宣言しました。
さらに続きます。
消費税増税の負担を国民に課す以上、どうしても定数削減は成し遂げる必要があると。その実現までに、議員歳費の2割削減も辞さないと不退転の決意を表明し、安倍氏へ連携を呼びかけます。
あまりに唐突だったようで、与党民主党内では、年内解散に反対噴出となりましたが、これで一気に政局は動き、選挙日程を12月4日公示、同16日投開票とする方針も固まりました。
何にしても、国会が機能不全となり、通すべき法律が止まった状態でしたので、今回の解散宣言で、どうにか方向性が定まりそうです。
もとをただせば、今の政治家を選んだのは選挙権をもつ国民なのですから、すべての責任において政治家が悪いとなすりつけるのはあまりに幼稚です。国会が混迷し、いつまでたっても政治がよくならないのは、とどのつまり、私自身も含めた国民こそが愚かだからです。
したがって、国民はこの社会の枠組みを自ら創る責任者としての自覚を持ち、我々が暮らす社会の最大限の幸福を願い、衆議院総選挙に一票を投じなくてはなりません。本気になるべきは、政治家だけではなく、主権者たる我々国民自身に決まっています。
さて、責任といえば、個人の人生における責任者は、自分自身です。当塾の受験生が学習へ注力する姿を見ると、彼らの未来へ期待せずにはいられません。中3受験生の場合なら、目下期末試験対策に没頭する毎日が続いておりますが、期末試験が終わり内申点を固めると、これを持ち点とし、都立の過去問対策へ勇んで突入です。イタチの最後っ屁的行動は、別の誰かに任せるとして、計画的な学習戦略の下、志望校合格へ向けた合格ライン越えを目指していきます。
あっぷの成績向上プロジェクト 成績優秀者
金賞:Sくん (本八幡校)
銀賞:Hくん (西葛西校)
銅賞:Mさん (船堀校)
*当塾成績向上委員会が、教室推薦を受けた生徒の成績を判断材料とし、厳正な審査の下、決定致しました。また学習の一助となることを願い、当塾代表より表彰し、図書券を贈呈します。