パソコン版を見る

個別・少人数集団の塾「あっぷ指導会」
船堀校(あっぷ船堀)

[2012年11月20日]

塾・市川市本八幡の学習塾:部分最適と全体最適

過去問対策学習会スタート! 12月から


 まさに「木を見て森を見ず」という言葉がありますが、組織運営において、あたかも目の前の木、すなわち専門的業務にのみ意識を注力させ、それぞれの作業の質を高めることを、「部分最適suboptimization」と言います。

 それとは異なり、森全体の状態を把握し、組織全体のメリットを優先にすることを、「全体最適total optimization」と言います。

 もちろん組織の中において、仕事を手分けすることで、たとえば、調達、生産、物流、販売など個々の業務機能へ集中できる面があるので、部分最適的に、ミクロに細分化した作業は不可欠です

 一方で、あまりに細分化しすぎると、横ぐしの連携が図れなくなり、マクロの全体最適を劣化させてしまうことになります。その意味では、アメリカ型経営に見られるカリスマ経営者(アップルのスティーブ・ジョブズやアマゾンのジェフ・ベゾスなどがまさにそうでしょう)によるトップダウン方式は、ビジョンやストラテジーを鮮明化し、全体最適を最優先にさせながら、各部門の機能を充実させるので、生産性を上げるにふさわしい組織運営といえるのかもしれません。

 そうすると、トップの姿が見えにくい日本型の経営はいかがなものでしょう。ひところ会社内をいくつかに区切り、人材の主体性の促進と競争原理を活発化させることを意図し、社内カンパニー制をとる方式を採用している会社がありました。

 ただ、すでに、ソニーなどがこのカンパニー制を廃止しているように、効果の面ではなはだ問題といわざるをえません。個々のカンパニー同士横のつながりがあまりに希薄となり、重複する作業が生まれることもあれば、はたまた目を向けるべきは、グローバリズムにおける社外のライバルたちであるにもかかわらず、なかなか大同団結してことにあたるようには行きません。それこそ会社組織全体の最適化において、大きなマイナスを生み出すようです。

 結論を言えば、木を見ることも大切ですし、森を見ることも大切です。要するに「全体最適total optimization」と「部分最適suboptimization」のバランスをとることが、組織の運営上、大切だと言えるのかもしれません。

 すこし話がずれていることを承知で、学業と、「全体最適total optimization」「部分最適suboptimization」をコネクトさせてみます。

 もしも、これが受験生なら、各時期における、部分最適的な項目があります。「内申点の向上を目指し、定期テストで点数をとること」と、「受験情報の収集と分析」などは切り離してしまえば、それぞれ部分最適的判断です。さらにもうひとつの部分最適的項目の、「入学試験における学力検査の点数向上」も果たさなければ、志望校合格という全体を最適化することはできません。

 また志望校合格という全体最適を逆算した形で、このゴールまでの個々の部分最適の成果を上げながら、つなげていくことはとても大切なのではないでしょうか。



あっぷの成績向上プロジェクト 成績優秀者 
金賞:Sくん (本八幡校)
銀賞:Hくん (西葛西校)
銅賞:Mさん (船堀校)


*当塾成績向上委員会が、教室推薦を受けた生徒の成績を判断材料とし、厳正な審査の下、決定致しました。また学習の一助となることを願い、当塾代表より表彰し、図書券を贈呈します。