[2012年12月10日]
【本八幡教室情報 受験対策月間】
受験相談会実施(公立入試内申点基準 併願優遇 塾推薦等説明) 12月22日(土曜日)まで
過去問対策学習会スタート! 12月から
「技術者の正装とは、真っ白なツナギだ(本田宗一郎の名言)」
かつて、「ホンダ」を創業した本田宗一郎氏は、とことんオートバイクを愛し、生涯を通し、技術開発にのめり込み続けました。
「偉大な大工なら、たとえ誰も見ないからといって、家具のウラにひどい木材を使ったりはしない(スティーブ・ジョブズの名言)」
またアップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏は、自社ブランドを愛し、新製品の開発プロジェクトの全指揮をとり、一切の妥協を許しませんでした。
ところが、自動車産業界において世界一の座にあったGM(ゼネラルモーターズ)は違います。低燃費の日本車との開発競争に敗れ、巨額の負債をかかえた結果、経営破たんの道をたどりました。
その経営陣たちは、確かに学歴だけ見れば、エリート中のエリートですが、自社製品に最も無頓着な人種でした。彼らは一度も、「GMカーを運転したことがない」と指摘され、経営破たん時、大批判を浴びせられました。
翻って、我々教育人はどうでしょう。本当に教育の力を信じているでしょうか。本当に「学問という人間の叡智」に魅了され、その熱烈な思いを次の世代へ伝えることに、夢中になっているでしょうか。
もしも、日本全体の教育レベルが低下していると憂えるなら、本当は教育者の無我夢中にのめり込むほどの熱情が、低下しているからかもしれません。
我々が目指すべきは、かつてのGM経営者ではありません。本田宗一郎やスティーブ・ジョブズのような魅力的な仕事人こそ、目標とすべきです。
もしも本田 宗一郎やスティーブ・ジョブズが教育者なら、きっとこうでしょう。熱い思いをぶつけるくらいの気迫をもちながら、身震いするくらいに教育を愛し、生きるための思考の技術を、次世代の可能性たちへ託す──に決まっています。