[2012年12月11日]
【本八幡教室情報 受験対策月間】
受験相談会実施(公立入試内申点基準 併願優遇 塾推薦等説明) 12月22日(土曜日)まで
過去問対策学習会スタート! 12月から
日本国憲法第41条にはこうあります。
「国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である」
まさに、選挙とは、その国の行く末を決める一大事です。かくも憲法が語るように、国会は国権の中でも最高位にあります。
だからこそ、その地位にありその重責を負う人材を、国家の主人公ともいえる「主権者である国民」が選びます。また日本は、何もかも法律に基づいて、行き届いた秩序を形成する国ですので、法律なくして国を運営することも、法律なくして国民に幸福をもたらすこともできません。
したがって、まず何よりも法律そのものを立案する「立法機関としての国会」の価値は高く、そこで立法の仕事を推し進める国会議員には、強力な言葉を使えば、選挙権を行使することで、我々の命自体を預けるようなものです。
言うに及ばず、国政選挙ともなれば、選挙権のある国民には、真剣勝負が要求されます。この社会の未来を考えて、各党、各立候補者の分析を行った末に、投票と言う形で、政治へ参加する義務を持ちます。
もしも、どの党にも投票する気持ちになれない、あるいは、自分の選挙区では投票に値する人がいないとぼやいても始まりません。それが本当で、自らが被選挙権を有するなら、自分自身が立候補して国を変えるべきです。ひと度、大人の年齢に達すれば、決してただの批判屋に陥ることなく、社会の枠組みを創造する側であることを理解しなくてはなりません。
さて、12月16日(日)の衆議院議員総選挙投票まで、後5日です。各報道機関では、特別世論調査を実施しており、衆議院選の情勢では、自公が圧倒的有利で、300議席を超す勢いだと言います。大苦戦必至なのが、政権与党の民主で、公示前勢力の半分にも達しないという見通しです。また「第三極」陣営は、数ばかり多く、烏合の衆という悪印象を与えたのか、広がりを欠いてしまっています。
折しも、受験シーズン佳境ということもあって、社会の学習を避けられない生徒がいます。ぜひ選挙の特番を見てほしいと思います。正直申し上げると、社会科の政治分野の教科書はどうしても、味気がなく、具体性に乏しいので、実際の選挙を目撃することが一番の学習です。
さっと公民の教科書を開きながら、実際の選挙がどのように展開し、どのような形で投票が決まるのか追いかけてみるとよくわかります。また衆議院の総選挙が終わった後30日以内に特別国会が開かれ、そこで首班指名が行われることになりますが、その後の流れもおさえておくと、いっそう理解の幅が広がるはずです。
本当に残念ですが、まだまだ世界を見渡せば、独裁政治がまかり通る国家は少なくありません。幸いにも日本は民主主義の国です。
とても制度が古くなっているので、直すべき箇所は数多くあると思いながらも、私自身、選挙の度に、なかなかよくできた民主主義の政治がこの国にある──と感服します。