[2012年12月14日]
【本八幡教室情報 受験対策月間】
受験相談会実施(公立入試内申点基準 併願優遇 塾推薦等説明) 12月22日(土曜日)まで
過去問対策学習会スタート! 12月から
冬と言う時期は、とても風が冷たく、生物を死へ向かわせます。しかし、すっと空を見上げれば、空気が澄む冬の時期だからこそ、綺麗な星空がそこにはあります。三大流星群の一つ「ふたご座流星群」が13日夜から14日早朝にかけてピークを迎えるそうですが、受験生なら、流れ星に願いを託したくなる心境かもしれません。
また人が生きる中で、昨年311の「東日本大震災」のような天変地異に遭遇することもありますが、思わぬ困難のときほど、人の絆の強さを実感できることもありません。平和なときにはとても理解できない人間の優しさは、人生の辛い時期にこそ、際立つものではないでしょうか。
さらに言えば、物理学の世界において、ニュートン以来の衝撃を与えたアインシュタインは、不遇の時代があり、いったんは科学者の道が閉ざされ、7年間特許局の職員をしていました。もっとさかのぼれば、子供のときは言語に難があり、ようやくしゃべり始めたのは3歳の時だと言います。
きっと誰の人生も、悪いことが続くこともあれば、その分だけ良いことだって続きます。
ただ一つ言えることは、うまくいかないときにこそ、その人間は試されているのではないでしょうか。心的負担を軽減させたいとすぐに逃げたいと思う弱い人もいるでしょう。本質的理解から逸れてしまい、自我ばかり肥大させて、他人を足蹴にしてしまう人もいます。おそらく何か一つ逃避行動を決め込んでしまう人は、何をしたってその習性が治ることはないでしょう。
だからこそ、「冬の冷たい季節にこそ、星空の美しさに気づける人間」、「震災のような危機のときにこそ、人の優しさに感動できる人」、「アインシュタインのように不遇時代にあっても、決して希望を失わず、今より未来に生きるタイプ」は、神々しいくらいに崇高です。
私自身、教育、学問に魅了されるのは、科目ごとのスキルを上達させるからではなく、あるいは、進学をかなえるからでもありません。
もっと素朴に言えば、人生うまくいかない時に、頭脳が「解釈する力」によって、希望の光を見つける方法を、それとなく教えてくれるものです。それだから──教育、学問は何よりも尊い「人間の叡智の結晶」だと強く信じます。