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個別・少人数集団の塾「あっぷ指導会」
船堀校(あっぷ船堀)

[2012年12月18日]

塾・市川市本八幡の学習塾:選挙は手段 国民の幸せこそ目的

【本八幡教室情報 受験対策月間】
受験相談会実施(公立入試内申点基準 併願優遇 塾推薦等説明) 12月22日(土曜日)まで
過去問対策学習会スタート! 12月から



 いざ終わってみると、確かに自民圧勝の選挙結果でしたが、どうにも溜飲が下がる思いにはとてもなれません。どうも腑に落ちず、喉に何かがつかえたような感覚が残り続けます。

 それもそのはずで、勝ち鬨を上げるはずの自民党議員には冷静さがあり、安倍晋三総裁も、石破茂幹事長も、口を真一文字にし、自民の圧勝を額面通り受け取りませんでした。今回の選挙の結末については、勝った方の側が、「国民の期待を裏切り続けた民主自滅の選挙」という分析をしていますが、まさにその通りです。積極的に、国民の側が自民のかかげる政策を支持したという印象がどうしても持てません。

 また自民党が選挙で過半数を握ったという事実は、政治における手段でしかなく、最大の目的は、国民の幸せなので、まさにこれからが勝負所です。思い返すに3年3カ月前のことです。自民といえば、一度は民主に政権を奪取され、下野した経験があるので、さすがにその苦い失敗あるからこそ、そこには、かつてのおごり高ぶった面影はありません。

 したがって、少しばかり期待をかけてもよいのかという向きもありますが、そもそも、この「失われた20年」の元凶をつくったのは自民であるし、「国民が主人公である政治を進める約束をした民主」に裏切られてまだ立ち直れていないので、再び同じことを繰り返しかねないという不安もよぎります。

 ただ、選挙前から発言してきた安倍晋三総裁の、経済政策への発言(「量的緩和により円高是正や賃金収入増へ」「インフレターゲットの導入」)は一定の評価があり、マーケットは敏感に反応し、株価を押し上げています。投票日の明くる日、株式市場の動きを見るところ、この選挙結果について、市場では好感を得ているようです。

 何よりも、国民の関心は景気回復にありますので、なかなか出だしはよいことになりますが、問題はこれからです。特別国会の召集を経て、首班指名選挙が行われる先に、まず間違いなく安倍内閣が誕生することになるでしょうが、ここから国会運営がどのように展開するかがきっと試金石となります。すでに大規模補正の編成が明言されていますが、本当にデフレギャップを埋める覚悟があるのかどうか、自民党の行動によって証明されるはずです。

 もちろん日本のリーダーには、その責務が重いだけに常に結果責任が伴いますので、もはや民主党の野田総理の二の舞になることは許されません。本当に国民の生活をよくするための政策が実行されてこそ、この選挙結果が正しい判断だったのかがはっきりとします。

 しかしそうはいっても、主権在民であるなら、責任が問われるのは、国民の一人一人であり、我々もまた仕事や消費行動を通し、経済の循環に寄与しなくてはなりません。

 そうすると、考えるに、教育という仕事についていえば、未来の担い手を生み出す重大な役割を持つので、おいそれ日本のリーダーに負けていられません。何よりも強いリーダーシップをもって、人材の育成に当たっていく精神性と実効力があるかどうか試されます。