[2012年12月27日]
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昨日12月26日(水)のことですが、ついに野田内閣が臨時閣議の後、総辞職し、3年3カ月余りの民主党政権が終わりました。何かが終わるということは、別の解釈をすれば、次の始まりという節目でもあります。
同日、召集された特別国会の中で、首相指名選挙が行われましたが、衆参両院ともに(参議院の本会議では決選投票に持ち込まれたものの)、安倍氏が選出されました。こうした国の制度上の手続きを経て、早速、安倍総裁は首相官邸に入り、組閣に着手し、第二次安倍内閣が正式に発足することとなりました。
安倍新総理は経済再生を最重要課題に掲げており、すでにドル円相場は円安に振れ始め、株式市場では日経平均が1万円台を回復するなどの明るい兆しが出ています。
やはり具体的な経済政策について、当初より強くアナウンスしている効果は覿面で、まずは出だし好調です。現実的には、本当に約束事がどの程度推進されるかどうかにかかってくるので、今後の政権運営、経済のかじ取りの手腕が試されていきます。
さて、旗幟鮮明の強い意志の表明は、政治の世界だけではなく、学業の世界でも不可欠です。目指すべきビジョンをはっきりとさせ、具体的な計画を表に出したのなら、後はそれをどれだけ実現に向けて、推進できるかの一点に尽きます。
もしもポテンシャルが10の力しかないのなら、10出せれば、それは優れた人です。ただ100あって、10しか出せないとしたら、それは当然咎められなくてはなりません。
要するに、10の人間は10出せるかであって、100ある力の人間の価値は、100を出し切れるかです。どれだけ手を抜かず本気になれるかが、とどのつまり、人の価値なのではないでしょうか。
いうなれば、決して自分の意志にブレーキを踏むことなく、アクセル全開とし、100パーセント力を出し切れたなら、その人に、絶大な成長力を与えるはずです。
きっと潜在的力をよりいっそう大きく増幅することになります。10ある力を10出し切ったなら、10を20に出来るかもしれません。力が100あって、思い切り100をぶつける人なら、100の力を、200に出来る可能性を秘めているのではないでしょうか。
振り返るに、民主党政権は、3年3カ月前の発足時、大々的にマニフェストを掲げて、自分たちの力を100あると誇示し、絶対にできますと豪語したわけです。
ところが、100の約束事が、裏切り甚だしく、できたのは10あるかも疑わしいとの印象でしょうか。だからこそ、今回の選挙で、国民は民主党に対してNOを突き付けたのだと思います。
そうすると、安倍新政権になりますが、もしも政策面で100を標榜していると仮定するなら、100成し遂げられるかどうかが問われるところです。それはまた、政治を主導する人間に限らず、国民の一人一人もまた同じ事が言え、とりわけ教育の世界もまたいっぱしの矜持あるのなら、一切の手抜きを排除し、本気の人材育成に注力しなければなりません。