[2013年1月24日]
【本八幡教室情報 受験対策期間】
1月の入試対策学習会(中3・小6)
いよいよ新学年先取り学習スタート!
4月から新学年中学生コース開講!
今日一日事件を追いかけると、世界が注目するアルジェリア人質事件では、また新たに犠牲者が確認される事態となりました。また別の記事に目を向ければ、海の向こう米国のグーグルが過去最高の売上高を記録する一方で、国内のテレビ出荷が前年比67%を下回る結果となりました。国内の明るい兆しといえば、政府の景気判断が、8か月ぶりに上方修正したとのニュースもあります。
新政権の第二次安倍内閣が船出をしてまだ間もないこともあり、山積する問題へのチャレンジが続くことになるでしょうが、問題といえば、本日は親御様への問題から始まります。
「ある日突然、子供が飼っているインコが死んでしまいました。それを見て、まだ幼い子供はショックのあまり泣きじゃくっています。もしも母親だとしたら、どのように子供に話しますか?」
ある私立小学校の、いわゆるお受験で、お子様ではなく、親御様に出題された試験問題です。
おそらく、まだ死をよく理解できない頃の子供ですから、いかに心の傷を癒してあげられるか腐心して、たとえば、こんな風に子供に言うかもしれません。
「あなたの心の中に、お引っ越ししたのだから、今度は心の中できちんと育てましょう」
あるいはこう話すかもしれません。
「お空の天国へ飛んで行ったのよ。何も心配することないの。きっといつだって、あなたのことを見守ってくれているわ」
ところが、このありがちな二つの答えは、お受験では、大きなバッテンがついてしまいます。
正解はこうです。
「あなたがきちんと育てないから、死んでしまったのよ。なんでもっと大切に育ててあげなかったの」
かなりきつい言い方のようにも感じますが、ここには教育があります。幼いうちから、自分のしたことに対して、責任を持たせることに力点が置かれています。
考えてみれば、そもそもインコが死んだのは、管理責任を子供が怠ったからであって、この現実を見つめさせなければ、「自分の精神ケアを第一とし、都合の悪いことから現実逃避する無責任な子供」になってしまいます。
もしもメルヘンの世界に子供を引き込んで、精神ケアばかりに努めてしまえば、折角の学びの機会を失い、いつまでたっても、尊い責任の価値を学びません。
何より子供のうちは、社会へ出る手前の大いなる学習の期間ですから、この間に、しっかりと精神的な成長を遂げていかなければなりません。
教育とは、いたずらに子供を甘やかし、成長を阻むものであってはなりません。自立した大人になることを第一の目的とし、責任も含めて多くの学びを与える必要があるはずです。