[2013年1月27日]
【本八幡教室情報 受験対策期間】
1月の入試対策学習会(中3・小6)
いよいよ新学年先取り学習スタート!
4月から新学年中学生コース開講!
iPS細胞の研究で、世界をあっと驚かせ、ついに昨年、ノーベル医学・生理学賞に輝いた人物といえば、京都大の山中伸弥教授です。
若い頃、教授の恩師、ロバート・メーリー博士に、科学者の成功の秘訣「V」と「W」の大切さを教えられたと言います。「V」はVision(長期の目標)、「W」はWork(がむしゃらに進めること)です。
この伝える順序としては、Visionが先にあり、長期目標を立てた上で、後はこの帰結へつながるようにひたむきに、Workというプロセスを重ねていくことになります。
しかしながら、ひとくちにVisionといっても、これがなかなかの壁で、とりわけ日本の子供たちは避けて通りがちです。したがって、当たり前のことですが、Visionがないので、Workが薄まってしまいます。
厳しく申し上げれば、Visionなき者の多くは、無気力ということになってしまいます。どうしても人間という生き物は、後天的な学習を授けなければ、到底、優れた人材として活躍できません。だからこそ、国策として、学校と言う場所は、子供たちの学習能力を育成させ、いずれは社会へ優れた人材として送り出すことを使命とするはずです。
ところが、いかんせん、公教育の場では、まず、子供たちへ、Visionを持つことの大切さをかたりません。とてもこのあたりうやむやです。わざわざ学校教育には相当の税金を投入しているわけですから、実は子供たちには、Visionを持つ責任があります。そして、教育者には、Visionを持たせる責任があります。
言うに及ばず、登るべき山を決めなければ、山への第一歩を踏み出せないように、自分の将来像という目標を持たずして、何をどう進めばよいのでしょう。Workの価値が毀損されてしまいます。
さて、本日1月27日(日)は都立の推薦入試だったようです。作文、面接、集団討論が試験内容ですが、西葛西・船堀校のあっぷ塾では、推薦入試に臨む生徒たちが集まり、昨日まで、自分がそうなりたいと願うVisionを語り、そのVisionの根拠を示す学習をしてきました。決して推薦入試へ合格するための訓練ではありません。本来、子供たちは、いつか確実に社会に出て活躍するために、やはりVisionを持つ責任があります。教育者たる自負あるのなら、このあたり漠然とはせず、はっきりと、子供たちへ責任を持たせなければなりません。自分の人生の主人公が誰であり、その自分の人生において、なぜ目標を持って生きる責任があるのか、理路整然と伝えなければならないはずです。
いつまでも、個々が抱くべき責任の重要性を語らず、子供たちを子供扱いし続けるとしたら、その人間こそが、子供であると知るべきなのではないでしょうか。