[2013年2月9日]
テニスやゴルフの選手なら、何度も繰り返す素振り練習は絶対に欠かせません。どんなに一流の選手であっても、脳が的確に身体を隅々までコントロールする上で、徹底的にスウィングなどの基礎練習を怠けるわけにはいきません。
学習についても同様なことが言えます。計算練習、英単語練習などは、学習の下地を支える、いわばルーティンの訓練です。
ただし仮に野球なら、理想的なピッチングフォームやバッティングフォームをきわめるには、運動力学などの科学的根拠がそのたすけとなります。また今の時代、インフォメーションテクノロジ―の発達により、有益な情報が簡単に手に入る時代ですので、素人でも、科学的な根拠をしっかりと理解した上で、たとえば流行りの体幹トレーニングを取り入れ健康管理することも珍しくありません。
スポーツ科学の進歩により、スポーツの技術が飛躍的に向上しているということは、効果を裏付ける論理が大きな意味を持つということです。基礎訓練も、実は確固とした論拠があるからこそ、その繰り返しの効果があります。もしも科学的にはふさわしくないスィングの型を何度も何度も反復したのなら、これは練習するほど、悪影響を与え続けます。
さて、学習においても、その学習における論理が不可欠です。何も考えず、ただ計算をしていれば、ただ書き取りをしていれば、それで、偏差値が70になることはありませんし、東大や早慶に合格するわけではありません。
たとえば、算数を例に考えます。
2×(3+4)=2×3+2×4 となるのが、いわゆる分配法則です。そこに理屈もなく、「分配法則のルールだから、こうなります」と、「後は訓練によって体で覚えてしまいましょう」と、教えるとしたら、これは間違いです。
今ここに、横2メートル、縦7メートルの土地があるとイメージしてください。縦7メートルの土地には、3メートルと4メートルの間で横線が入る形で区切られています。
では、土地の面積を測ってみましょう。2×7は14平方メートルです。こで測り方を変えます。3メートルと4メートルの間に仕切りがあるので、仕切りの上と仕切りの下をそれぞれ計算した上で、その上下の面積を足します。上が2×3=6 下が2×4=8 この上下を足すと、6+8で14平方メートルとなります。
要するに2×(3+4)=14ですし、2×3+2×4とやっても14です。これが分配法則の論理です。数字をかえても、あるいは、2にあたる数値をaなどの文字式にしても、常に分配法則は成立します。
もちろん分配法則だけではなく、そこには、ある仕組みが成り立つ論拠というものがあります。論拠が、人間の脳に、「なるほど」という納得感を与え、この外部刺激によって、脳の思考回路をつくりあげます。このように納得感という活性剤を利用し、脳の思考回路をつくりあげた上で、計算練習をしなければ、当然学習時間ばかりがかかるだけで、その学習効果は弱まります。
もちろん、何もしないよりは、ひたすら計算練習をすることで、学力の向上を促すことも手でしょうし、あたかも計算さえできるようになれば、それで充分学力が伸びるとする学習教室もありますが、本校西葛西教室では、その考えに「ノー」をつきつけます。
答えがただ当たっている、当たっていないの結果偏重主義の学習などでは、到底考える力など養えません。むしろ、答えが間違っていても、答えまで行き着くプロセスを大切にした学習こそが、脳科学的にも、最大限、脳の思考回路を活発化し、脳が健全に育ちます。
子どもは、本来知的好奇心の塊です。本能的になぜ? を追い求める習性があります。このなぜ? に対して、答えまでのプロセスを知るからこそ、脳は心地よく成長します。本校本八幡教室(047-393-4377)では、いかに考える力を養うか、を重点に置き、本来備えている子ども達の潜在能力を引き出すことに、日々取り組んでおります。
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・センター英語学習会(無料)
3月9日 18:00〜20:00
対象:新高3
?センター英語に挑戦!
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3月9日 18:00〜20:00
英語の学習方法をアドバイス。短期間で英語力を伸ばす方法とは?
持ち物:筆記用具
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