[2013年2月15日]
【本八幡教室情報 受験対策期間】
2月の入試対策学習会(中3)
いよいよ新学年先取り学習スタート!
4月から新学年中学生コース開講!
この宇宙という大きな世界には、マイナスの電子とプラスの電子があります。一説によれば、宇宙創世期のときより、物質に対して、反物質というものが存在するとも言います。また物理の世界では、物を引っ張る重力に対して、まさに今宇宙が膨張を続けるように、引き離す斥力のもととなる、ダークエネルギーが存在するのではないかという話もあります。
ここで指摘しておきたいのは、ひとつの力に対して、反対の勢力が存在することで、全世界が成り立っているということです。
宇宙の一部とも呼べる人間のその人生もまた、一様であっては、強い推進力を生み出さないのではないでしょうか。谷と山があるから人生でしょうし、自分とは異なる個性をもつ人間がいるからこそ、葛藤も起きれば、争いも起きるでしょうが、しかし、同じ色に染まっては何も始まりません。
それこそ、ただまったりとした平和な生活なのでしょうが、あまりに刺激がありません。刺激のない生活なんて、死んで生きるようなもの──というと、表現が強すぎるでしょうか。
もう少し、物理の話を進めましょう。「エントロピーの増大の法則」についてです。
たとえば、50グラム10℃と50グラム90℃のコップの水を合わせます。すると、水の量は100グラムとなり、温度は平均値をとればよいだけですから、単純計算で10と90を足して、2で割れば、50℃が求められます。
二つに分かれていた水と、合計した100グラムの水の状態は、エネルギーとしては変わりません。エネルギー保存の法則に従った結果の状態です。
また温かさは、冷たさへ流れますから、10℃と90℃に分かれていたものが50℃となり、ここから外気の影響を全く受けないとしたら、温度が一定となり、エネルギーの変化がなくなります。これを「エントロピーが増大した」と言い、熱力学的には、エネルギーの質(エネルギーの流れ)が悪くなったことになります。
今度は、これをもっと大きくとらえてみましょう。太陽系の規模です。我々生き物は、太陽の光のエネルギーが地球まで届くことで、生きることができます。しかし、温かさが冷たさへ流れる物理現象は、コップ中の水のレベルに限らず宇宙規模でも同じですから、いつか太陽の熱と地球の熱は同じになり、エントロピーは増大します。
熱が一定し、熱エネルギーの流れが止まれば、生命の営みが続くことはありえません。何もかもが動かなくなり、世界全体が死ぬことになります。しかも不可逆で、元に戻ることはありません。
今まさに宇宙全体でも、温かさは冷たさへ流れ、エントロピーが増大しつつあり、いつか宇宙全体の温度は一様になりますが、これを宇宙の熱死と呼びます。全宇宙のエントロピーが最大となった状態であり、エネルギーが移動しないということは何もかもが止まっているということです。
さて、再び、このことを人生に重ねてみることにします。たとえるなら(飽くまでも、物理学の細かな常識を抜きにしたたとえですが)、エントロピーが増大してしまったかのように、人生が平坦になってしまったとしたら、いかがでしょう。何かを動かす力を失うことを意味します。やはり「刺激のない人生は、死んだも同然」と言えないでしょうか。
だからこそ、人にはチャレンジが必要です。ときには失敗もしてこそ、人生はうねるように、跳びはねるように、大きく動きます。
望ましいことに厄介もののエントロピーが増大を止め、流動性への意識が高まることでしょう。生き生きと行動するときに発するこの熱量は、きっと他の人間たちにも影響を与え、社会全体に活力を生み出すに違いありません。
---------------------------
・センター英語学習会(無料)
3月9日 18:00〜20:00
対象:新高3
?センター英語に挑戦!
?センター英語攻略法とは?
英語の学習方法をアドバイス。短期間で英語力を伸ばす方法とは?
持ち物:筆記用具
・定期試験対策講座(無料)
2月23日(土) 19:00〜
対象:中学1年生、中学2年生
過去問を徹底分析!試験に出るポイントを教えます。
・高校先取り講座
新高校1年生対象の講座です。
週に1回から受講できます。授業時間は相談に応じます。
詳しくは本八幡校までお問い合わせください。