[2013年2月27日]
【本八幡教室情報 受験対策期間】
2月の入試対策学習会(中3)
いよいよ新学年先取り学習スタート!
4月から新中学3年生理科社会コース開講!
とにもかくにも、この教育の世界では、グローバルに通用する人材を育成する時代にありますが、気をつけなければならないことがあります。
広大な世界の市場の中で、生きていくために必要なこととして、まず思いつくことといえば、英語の習得でしょうし、外国文化、外国の歴史も学ぶということに意識がいくかもしれません。
しかし、それは必要なことであって、必要十分ではないようです。
もしも英語のスキルを上げ、外国に依拠した学問を習得したとして、おそらくその人間は全く通用しません。
なぜなら、ローカリズムがないからです。
言うなれば、世界に通用する人材にとって、不可欠なのは、ゆるぎない根っこです。外国人との交流の中で、よく日本人が軽くあしらわれてしまうのは、語学力のなさ一つが原因なのではありません。
列記すれば、自分が生まれた国のことや、その歴史、その文化、自分のファミリーのこと、あるいは、自分がどんな人間で、どんな生い立ちがあり、どんなビジョンを持っているのかはっきりと答えられないからです。
要するに、一言にすれば、それは、アイデンティティの源となるローカリズムの欠落です。この精神の根っこがなければ、外国人とのコミュニケーションの中で、あいまいな表現が横行することになるでしょうし、したがって、そのふわふわした浮雲のような人間の発言は信用に値しないと思われます。
そうすると、グローバリズムは、世界的常識として、ローカリズムと表裏一体の関係であることを知った上で、今の学びを未来につなげるべきです。外国を知る以前に、我々は、日本を知り、自分をよく知らなければなりません。この内なる学を鍛えながら、心は外へ開放し、自らプレゼンテーションする力もいっそう磨くことが求められる時代です。