[2013年3月1日]
【本八幡教室情報 受験対策期間】
2月の入試対策学習会(中3)
いよいよ新学年先取り学習スタート!
4月から新中学3年生理科社会コース開講!
きっと、この人間が創る世界は、君たち学生たちが思っているよりも、簡単ではないと思います。けれども、きっとこの厳しさがあるからこそ、それを乗り越えられる分だけ、成長という喜びがあるのだと信じます。
したがって、人が創る社会という装置はとてもよくできており、それは人へ試練を与える一方で、確実に人へ幸福を与えてくれます。なぜなら、試練は、粗く硬い石で人間の心を磨き、些細な出来事でも、喜びを感受できるようにしてくれるからです。
西洋のことわざにも、艱難汝を玉にす(逆境が人を賢くする)Adversity makes a man wise.とあるように、まさに試練は、敬うべき人の師です。怠慢、放恣は人を陥れる魔物です。
もしも自分のことは棚に上げ、あれこれ社会へいちゃもんをつけてばかりいるとしたら、学びのプロセスの中で、大切な何かに気づかず過ごしてきたのでしょう。反対にとてもバランスがとれた、健全な社会があることを知るとしたら、その人は社会を通し多くを学び、鋭敏な心のセンサーを獲得した人なのではないでしょうか。
少しうまくいかなくて、すねてしまうとしたら、それは、社会のせいではなく、まだまだ幼く愚かな自分のせいです。どんなことにもチャレンジ精神を燃やし、むきになり、夢中になる人は、その人自身が魅力的で、きわめて優れた資質を持ち合わせているのであって、おそらくそんなまっすぐな人間たちが、不器用ながらも、前へ進むことで、でこぼこの地はならされていきます。いつの間にか、この社会が美しく整えられているとしたら、その成果は誰がもたらしたものなのか、推して知るべしです。
厳しいことを言うようですが、受験などまだ小さな関門です。これから大いに学ぶことがあります。ただ、一つ大人へ近づいたのは事実であって、これからもっと主体的に生きる自立した一人の大人へ成長していくに違いありません。
教育は、一人の無力な子供を、自立した精神を持つ一人前の大人へ変えるための、尊く崇高な手段です。ということは、子供を子供にさせてしまったが最後、教育は死んだも同然です。そして教育の死は、この社会全体の死を意味します。教育を通し、世に優れた働き手を輩出しなければ、たちまち社会は機能不全に陥ることでしょう。
だからこそ、我々教育者は、教育の力を借りることで、一つ一つの学びを通し、子供たちの叡智を育て、その先にいつか未来に活躍する一点へつなげなければ、すべてが嘘です。
さて、昨日28日(木)にて、後期選抜試験を終えた今、改めて教育の価値について見つめ直しました。
どうか、ここまで高めてきた学問への熱量を冷まさないでください。学問の沸点に最大値などなく、どこまでも熱すれば熱するほど、その温度は高まり、その熱量だけ、未来の可能性を広げてくれるはずです。
大学受験合格速報:立教大、学習院大、芝浦工業大、東京農大、武蔵野大、駒沢大、都立荏原看護──等
中学受験合格速報:国立東京学芸大附属竹早、明大中野、専修大付属松戸、国学院久我山、十文字(特待)、中村学園(特待)、安田学園(特待)、芝浦工大、順天、江戸川女子、跡見、山脇、大妻中野、三輪田、かえつ有明、東海大浦安──等