[2013年3月22日]
【本八幡教室情報 受験対策期間】
いよいよ新学年先取り学習スタート!
4月から新中学3年生理科社会コース開講!
4月6日(土)「本年度県立入試なるほど解説会」実施!
時には日照りが続き、時には風雨にさらされるからこそ、植物は強くたくましく生育します。これと同じように厳しい環境に置くことは、一見酷のように感じるかもしれませんが、子供を無菌室に入れておけば、それで健全に育つということはありません。
ずっと父親や母親の庇護の下、怪我もせず、病気もせず育った子がいたとしたら、その人はきっと巣立ちの日を迎えたとき、社会の厳しさにすぐに音を上げ、生きる希望を失ってしまいます。
腹を空かしているからと、すぐにたらふく腹を満たしてあげるのは、本当の愛情ではありません。空腹を我慢させることの方が、長い目で見たとき、深い愛情だと呼べるかもしれません。なかなか手に入らないからこそ、小さなことでも喜べる感性が磨かれます。
たとえば、日差しがポカポカと暖かいから、たとえば、道端にたんぽぽが咲いているから、ただそんな些細なことで、幸せだと感じられるとしたら、その人の幸福度はどれほどでしょう。反対にいくらぜいたく品で身を固めても、欲求不満が募る大人もいます。
どうしても、人間は自分の目でしか、対象を認識できませんから、ともすると視野狭窄に陥りがちです。今の自分の目を物差しとし、あらゆるものを判断しがちです。
何となく、これが常識だからと、そこに意志なく、惰性で皆に合わせて、進んでいたら、気づいてみると、無力な大人となっている例も少なくありません。しかも、体は大人で中身は子供にひとしいので、置かれた状況に不満ばかり募り、問題を突きつけるべきは自分であることから逃げてばかりいます。
どうやら、書き綴っているとそうかと気づきますが、これって、今時の日本人のステレオタイプではないでしょうか。今の時代、会社では即戦力を求めますので、ついつい社会の新人たちに難癖をつけがちですが、それにしたって、指示待ち人間が多すぎます。
学歴的には申し分ないはずなのに、人に枠組みを与えられないと、行動に移せない会社人が、種々のメディアで問題視されています。俗に、「社内ニート」などとも呼ばれ、役に立たない人材と揶揄されることもしばしばです。
やはり教育の話になりますが、教育とは、主体的な自らの意志と判断によって行動できる人間を育てる、最良の手段です。もしも、すべてを別の誰かや組織、社会に委ね、奴隷的生き方を選択する人間を養成するとしたら、そんなものは、教育などとはとても言えません。えせです。
しかし、現実的には日本の教育環境に身を置き、社会へ出ていく者達の多くが、「人に与える力」をはぐくむにはまだ早く、ただひたすら誰かに与えられて生きるひな鳥のようにも見えます。
そうだとしたら、日本の教育制度は大いに改善しなければなりません。がらりと日本の教育のあり方を変え、学生たちの学ぶその景色を一変させるくらいの、本気が試される時期にあるのではないでしょうか。その意味で、安倍政権の重要政策の中で、教育改革の優先順位を高める方針は好感が持てます。
3月21日(木)のニュースによれば、自民党の教育再生実行本部(遠藤利明本部長)が大学入試を受ける基準として、英語運用能力テスト「TOEFL(トーフル)」を活用するそうです。対象は、全ての国公立大学と私立大学とし、学部ごとに点数基準を定め、この基準値をクリアした者に受験を認めるとのことです。
世界レベルに視野を広げると、TOEFLは英語圏の大半の大学で、留学希望者の英語能力証明として使用されています。内向き傾向の強い日本の学生たちに、このTOEFLを意識させることで、海外への留学を促す狙いもあります。ようやく、日本の国を挙げて、国際社会へ通用する人材育成に力を入れることになりそうです。
何にしても、教育は、やはり学問の力を得ることで、組織や社会を牽引するリーダータイプを輩出するべきです。内弁慶で誰かに与えられないと何もできない、指示待ちタイプなどまっぴらごめんです。
どれだけ世界標準のリーダーを養成できるかどうか──まさにこれからの教育と次代の担い手たちの志と力量にかかってきます。
当塾本八幡校もまた、当然、塾人としての責任と誇りを抱き、チャレンジ&イノベーションを推進してまいります。
高校受験合格速報:県立国分、県立市川東、県立市川昴、県立市川南、法政二高、日大習志野、関東一特待、保善特待──等
大学受験合格速報:明治大学、立教大、学習院大、成蹊大学、芝浦工業大、東京農大、武蔵野大、駒沢大、都立荏原看護──等
中学受験合格速報:国立東京学芸大附属竹早、明大中野、専修大付属松戸、国学院久我山、十文字(特待)、中村学園(特待)、安田学園(特待)、芝浦工大、順天、江戸川女子、跡見、山脇、大妻中野、三輪田、かえつ有明、東海大浦安──等