[2013年3月24日]
【本八幡教室情報 受験対策期間】
いよいよ新学年先取り学習スタート!
4月から新中学3年生理科社会コース開講!
4月6日(土)「本年度県立入試なるほど解説会」実施!
ある調査機関によれば、「世の中をうまく生きていく方法はどちらか?」という問いについて、東日本大震災後、人々の心理に大きな変化があったと言います。
震災前は「専門家に助言を求める」とした回答が過半数に達し、「できるだけ自分を信じる」とした意見は半数以下でした。しかし、震災後、これが完全に逆転します。「できるだけ自分を信じる」が6割を超え、「専門家に助言を求める」を上回る結果となっています。
おそらく、福島の原子力発電所事故が起こった際に、いかに国の対応が杜撰で、さらには情報隠しまで発生する事態を目の前にしたからなのでしょう。突然大きなクライシスを目の当たりにしたことで、否が応でも、政府や専門家の発信よりも、自分の判断を信じることの価値を国民全体で共有したのではないでしょうか。
ここには情報インフラの整備もからみます。一方的に新聞やテレビの情報を押し付けられる時代が終わり、IT革命により、インターネット経由で、双方向の情報共有が可能になったことも、自己判断の重要性が増す原因となったのではないでしょうか。
今の時代ならスマートフォンひとつあれば、たちまちいくらでも自分が望むままに、情報の選択の幅を広げ、何が正しいか判断し、そしてその意見を簡単に不特定多数の人間たちへ伝えることが可能です。こうした一人一人の情報のやりとりは、膨大な情報量となり、社会的にとても強大な発言のエネルギーを生み出すことになります。
本当は当たり前なのですが、本来、この社会は、一部の専門家たちの恣意でつくられるべきものではありません。私たち一人一人が、責任をもって、叡智と行動力を駆使しながら、この社会を形作るのが、民主主義の社会の在り方です。
そうすると、情報テクノロジーの発達により、個人の発言が縦横無尽に行き交うことで、政治に多大な影響を与えるとしたら、実はこれこそ、究極の民主主義の社会と言えるのかもしれません。
どうしても物理的に、全員の意見を集約できなかったことから、民主主義は長い間、代議制を選択してきたわけです。ところが、IT革命による情報の双方向性の時代は、いちいち国会議員という代表者を介すことなく、意見をまとめあげられる社会を可能としています。
ただここで重要なのは、我々一人一人の判断能力と実行力が求められるということです。国のリーダーに丸投げして、何か問題が起きたら文句だけ言っていればよいという古い時代は終わりです。簡単に社会を滅ぼすのも我々自身です。言うまでもなく、この社会をもっと豊かにし、幸せを実感できる社会にするのも、我々自身にかかってきます。
もう少し表現すると、社会への依存度の高い愚民であることを嫌忌し、誰もが誇りをもって主体的に自己決定する時代になりつつあるのではないでしょうか。したがって、これからの教育の方向性も、こうした主体性の萌芽期に合わせることになるはずです。自らの力で判断し、行動できる人間の養成が、さらにもっと教育には強く求められていきます。
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