[2013年4月6日]
予てより、くるぞ、くるぞ、と予報が出ておりましたが、台風並みに発達した低気圧が猛威をふるっています。台風よりも警戒が必要だという天気予報士の解説もあります。すでに、徳島県では、最大風速34メートルを記録しています。この強烈な春の嵐は、西日本から東日本へ移動しています。気象庁は、暴風、大雨、土砂災害、落雷への注意を促し、不要な外出を控えるように呼びかけています。やはり、何よりも安全第一です。
おそらく、7日(日曜日)には、この爆弾低気圧の峠を越すことになり、どうにかこうにか、8日(月曜日)の当塾本八幡校、1学期最初の授業を始められそうです。
考えるに、人生には、嵐のような試練がつきものです。そしてこの苦境に出くわしたとき、人間の価値がよく見えます。恵まれた状況にあるときには決して分からない、人間の選択がはっきり露見できます。
ある人は、すぐに逃げてしまうかもしれません。またある人は、現状維持気質が災いし、見て見ぬふりを決め込み、他人事と片付けるでしょう。さらにある人は、問題ばかりをつつく批評家然とした振る舞いに終始するかもしれません。
いずれにも、解決を第一とした思想がありません。残念ながら、「失われた二十年」という経済苦境を続けた日本人のその多くが、現状維持思想に陥りがちで、解決という目的を見失いがちです。
しかし、必ず、試練あるところ、苦難の本質を見抜き、どのように試練を克服するか、その解決法を解釈し、そしてとことん解決へ向けた選択をとる人間がいます。どこまでも試練の克服に夢中になり、そこにやりがいすら見出すことができるなら、本物です。
この本物は、チャレンジ精神旺盛で、きっと挑戦する数だけ、失敗する数もたくさん経験するに決まっています。ただ失敗を繰り返しながら、上手に傷ついて、けれど、必ず立ち直れるように決断する人間であって──だからこそ、成長を最大値化できる人材になりえます。
当塾あっぷ指導会では、本年度一年、「あっぷチャレンジ」のスローガンの下、あっぷチャレンジ3本の矢を展開します。一本目の矢は「成績向上プロジェクト」、二本目の矢は「合格プロセスプロジェクト」、そして最後の三本目は、「合格の先プロジェクト」です。
この三本目のプロジェクトにこそ、あっぷの人材育成の願いが込められています。とりわけ、本年度一年、教育人としての責任を全うすべく、学問という尊い叡智を活用することで、未来ある才能たちを育成し、成績向上、合格を果たし、そして、未来に活躍する一点へつなげます。