[2013年4月18日]
あっぷチャレンジ!
【4月の大企画 「無料体験会」実施中! 】
その1:速読リニューアル記念「速読大体験会」
その2:小学生対象「なるほど学習会〜私立受験型〜」
その3:中学生対象「なるほど学習会〜科目別対策型〜」
その4:中学生対象「県立入試本年度なるほど解説会」
その5:大学受験生対象「センターチャレンジ(英語&数学)」
ある程度、インターネットが普及し始めた時期の状況を、年齢別にみますと、若い20代、30代での使用者数が突出して高い数値を示します。ただ面白いことに、年長者の50代以上では、インターネットの普及し始めた頃は、20代、30代のようにすぐに飛びつくという動きを見せませんが、数年たってから年長者の間でもじわじわ普及が始まります。
このような世代間のギャップは、何もインターネットに限りません。比較的新しいテクノロジー、新しい文化へすぐさま反応するのは若い世代の特徴であり、何事にも保守的で慎重さを大事にするのが年長世代です。
とくにベンチャー企業が育ちやすい米国では、グーグルの成功、フェイスブックの成功も、若い経営者たちのクリエイティビティがいかんなく発揮された結果であると言えます。なかなか新しい発想の発現の分野では、年長者の豊かな経験を駆使したとしても、若者の特権でもある冒険心には到底及びません。
何もこうした例は、人間の世界にとどまりません。実は、サルの世界でも同じです。宮崎県の幸島で、サルの生態が研究されていますが、そこで何より注目されるのは、サルの社会の文化です。
たとえば、イモを洗う文化、海で貝をとって食べる文化は、決まって若いサルが始めます。一方、ボスザルなどの年配のサルは、あまりに臆病で、少しでも危険を感じるなら、新しいことへのチャレンジを怠ってしまいます。最初は一頭の若いサルが海に飛び込み、その身が安全であるとわかると、次々他のサルたちもまねしていきますが、好物のイモが海に漂っていようと、老いたサルは海の中に入ることを拒みます。
ぜひここで留意しておきたいのは、今は若くチャレンジ精神旺盛であっても、いつか人もサルも年をとります。そして多くの場合、かつて若かった脳は確実に老います。もう若かった時代の柔軟性はそこにはありません。
だからこそ、若いうちに、しっかりと学問を修め、若者特有の才能を開花させてほしいと願います。何を置いても、知的好奇心やチャレンジ精神を膨大なエネルギーとした行動力は魅力的です。過度に危険や失敗に怖れることなく、あれこれ挑戦することで、道は開けるはずです。
そうすると、年をとった時、チャレンジをあきらめるべきだ──とあっさり結論づけるわけではありません。ここで年をとるという「定義づけ」を確認しなければなりません。何も生まれてから、60年、70年たったからといって、全員同じように老いるというのは、真っ赤な嘘です。
かつてヘンリーフォード(フォード・モーターの創設者)はこう言いました。
「20歳だろうと80歳だろうと、学ぶことをやめれば、みな老人だ。その人が何歳であろうと、学び続ける人はずっと若者であり続ける。Anyone who stops learning is old, whether at twenty or eighty. Anyone who keeps learning stays young」
いつまでも若者の特権の柔軟な発想力や行動力を発揮し続けるためにも、フォードが言うように、学びを継続させることに限ります。何よりも尊ぶべき学びは、その人間の年齢まで影響を与えてしまうくらいの、爆発的なパワーをもっています。