[2013年4月21日]
あっぷチャレンジ!
【4月の大企画 「無料体験会」実施中! 】
その1:速読リニューアル記念「速読大体験会」
その2:小学生対象「なるほど学習会〜私立受験型〜」
その3:中学生対象「なるほど学習会〜科目別対策型〜」
その4:中学生対象「県立入試本年度なるほど解説会」
その5:大学受験生対象「センターチャレンジ(英語&数学)」
あの日、2011年の3月11日から2年以上が過ぎます。しかし、本当に残念ですが、東日本大震災は終わっていません。あまりに被害が大きかったことと、うまく復興支援がはかどらないこともあり、もう2年がたつというのに、あたかも、時間を止めてしまったかのようです。あのときの被災状況そのままになっている地域が数多くあります。
改善が行き届かないのは、震災被害地域の景色にとどまりません。人間には心があります。外の光景よりも、ずっと内面の景色の方が荒廃したままだというケースも見捨てるわけにはいきません。
あしなが育英会の調査によれば、東日本大震災の遺児の半数以上に、被災による心身の影響が出ていると言います。また地震や津波の当時の状況から目をそむけたがる子が7割近くにのぼります。
多くの場合、大きな災害や、戦争に巻き込まれ、強い恐怖心や悲しみ、絶望感を味わうと、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の兆候が出ます。最近の研究では、特定のホルモンが脳内で過剰分泌されて悪化する可能性がある――とも言います。
また幼少期に傷ついた心の傷口は深く、大人になっても何かのストレスの拍子に、トラウマが呼び起こされる例も報告されています。
それだけ、人間のメンタリティは、当の本人であっても、簡単に操縦できないことがわかります。自分の心でありながら、自分で操作できないどころか、混沌とした内面が、自暴自棄となって自分の生活に悪影響を与える例は決して少なくありません。
しかしだからこそ、教育には価値があります。なかでも教育の役割として、メンタルトレイニングは際立った力を持ちます。なかなか自己制御が利かない人間の心に、種々の学習という術を与えることで、たくみにセルフコントロールできるように促していきます。人間特有の知的好奇心や、チャレンジ精神旺盛な冒険心をエネルギーとして、前へ進む推進力が生み出されます。
ここでもうひとつ大切なのは、ビジョンです。目指すべき山、克服したい山があるからこそ、人はその山を登ろうとします。ビジョンなくして、そこへ至るハードワークはありません。そうなると、当然、教育のなかで、子供たちが目指す将来像への情報を与え、未来に夢中になりたいと思う仕事観を生き生きと育てることも忘れてはなりません。
何かひとつ間違えると、たちまち人間の心は傷つき、悲観的になり、推進力のエネルギーを失います。
しかし、その反面、人間の心には、本来莫大なエネルギーを秘めており、知的好奇心やビジョンづくりを駆使し、この鉱脈を掘り起こすことができるなら──どこまでも大きく未来の可能性を広げることになります。