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個別・少人数集団の塾「あっぷ指導会」
船堀校(あっぷ船堀)

[2013年5月19日]

市川市本八幡の進学塾:学業とキャリアデザインをつなげる

 今、気づかないことが未来に見えることがあります。ならば、過去に知らなかったことが、今だからよく、理解できることがあります。

 それはきっと生きていく中で、振り返れば、随分と高いところにまで思考力を成長させたからに違いありません。ときにはうまくいかず傷つきながらも、その失敗から多くを学んできたからこそ、大いに見える世界観を広げたのでしょう。

 そうすると、今はまだ学習の面において未熟で、どうしても自我、自己愛が強く、何か問題が起これば、社会のせいや、誰かのせいにして、正確に自分の弱さに向き合えないのなら、本物の世界がその視界に入っていないことでしょう

 何といっても人はほかの動物と異なり、手がかかる分、成長力が大きい生き物です。ですから、いつか、パアッと見える世界が変わる日がくるかもしれません。ただし、そこに学びという成長があるなら──という条件がつくことを忘れてはならないでしょう。

 おそらく、まだ完全に自立していない学生たちなら、ちょうど親への反発心もまた大きい時期かもしれません。誰もが大人の階段をのぼる上で、反抗期という時期を通らなくてはなりません。実は反抗期はとても健全な時期であり、親への反発心は、自立への一歩です。言うなれば、親のへ依存心を切り捨てる決意表明期でもあります。

 したがって、よっぽど気をつけなくてはならないのは、反抗期がないこと
です。おそらく従順で良い子は、社会への適応能力が弱く、いつまでも子供の精神を持ち続け、親へ依存し続けます。いわゆるパラサイトシングル(Parasite single, Parasitic single 親と同居し、 基礎的生活を親に依存し続ける未婚者)になりかねません。

 もちろん、学業は学生の本分なので、定期試験で成績を向上させることや、志望校への合格を果たすことも、人生において大切なことでしょうが、一方で自立心を促すことも同時並行させる必要があります。

 だからこそ、志を育てることです。将来自分が夢中になれる仕事へのイマジネーションを創り、そして、今在る、今取り組むべき学びを、未来へつなげることです。いっぱしに働ける状態になることが、自立だとするなら、その意味でも、学生期にキャリアデザインという観念を植え付け、それを強い動機づけとすることで、どこまでも向学心という豊かな木を生育させることに尽きます。