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個別・少人数集団の塾「あっぷ指導会」
船堀校(あっぷ船堀)

[2013年5月22日]

市川市本八幡の進学塾:右脳と左脳の使い方

 右脳的思考というと、感情、情緒、情動、感性、勘、ひらめき、インスピレーション、クリエイティビティなどを思い起こすかもしれません。

 一方、左脳的思考というと、理屈、理論、論理、合理、計算、分析、管理、ルールなどになるでしょうか。

 おそらく、右脳的思考が強い人と、左脳的思考の強い人に分けることができるでしょうが、一般的に、女性は右脳的、男性は左脳的傾向が強いとされています。ただし、それは割合の問題であって、右脳限定、左脳限定の人はいないはずです。

 結論を申し上げれば、左脳と右脳のバランスをとることが、豊かな思考術──とも解釈できます。たとえば、天才というと、右脳の感性が要求されそうなイメージですから、とくに、潜在的な可能性のよりどころは、右脳的思考にあるともいえます。人間の活力の源でもあり、その人に莫大なエネルギーを供給するのも右脳の特長かもしれません。

 しかし、ここで注意が必要でしょう。何よりもまず邪悪を排除することです。人をおとしめたり、人に害を与えるため、何かを破壊する破滅的行動のために、右脳の力は使ってはいけません。この優れた右脳の力は、健全なウィンウィンの関係を目指し、自分と他人、社会が幸福であるように、建設的志向に基づかなければなりません。

 決してダークサイド(暗黒面)に陥ってはいけません。むやみに自我、自己愛、低次元の欲望だけを増長しないこと、正義の精神のもとに、右脳という才能を磨くことです。

 このとき、上手に左脳を使えるかどうかが、その人間の成長のカギとなります。いわば「正義の右脳」が働くときは正しいと判断した上でそれを促し、「邪悪の右脳」にブレーキを踏むのが、冷静な判断がきく左脳の大きな役割です。

 また自分が信じる一つの考えだけを正しいと思い込まないことも大切です。いくつかのアイデアを取り出し、場合によっては、自分の直感が間違っていて、批判したい考え方の方が実は正しいのではないか──という仮説をつくってみることも、左脳的思考の技術です。

 できる限り、一元的思考から多元的思考へスキルアップを果たせるかどうか、ということになりますが、果たして子供たちはどのあたりにいるでしょう。

 どうしても、自分の視点に固執するため、少し厄介なことですが、だからこそ、ここに子供か大人かの見極めの分水嶺があります。やはり、多元は脳の回路を複雑につくり、大人の精神へ成長させるのではないでしょうか