[2013年7月2日]
7月という節目は、ひとつの年度が始まってから、ここまでの学習を一旦振り返り、総括する月です。
ただ単に点数のみで一喜一憂するのではなく、指導者として心がけるべきは、答案を分析することです。
同じ80点の答案であっても、「簡単な前半問題をしっかり点数化しての80点」と、「前半落として後半の難題を取得しての80点」は、意味が異なります。同じ80点という数字なのに、実力的な差異があることを把握していく必要があります。
前者であれば、80点がマックスの状態なので、次回テストに臨む際、90点をクリアすることはハードル設定として高く、したがって、より難度の高い問題への習熟がこれから求められます。当然これまでどおり基本問題をまず抑えた上で、ハイレベルの問題対応時間を広げることです。複雑な問題ほど、解法プロセスを細やかにたどらなければならないので、いっそうノートを使い丁寧に整理していくこととなります。
一方後者の80点の場合、ケアレスミスを防ぐためにも、時間配分と見直し作業の技術力を高めさえすれば、90点以上の点数を採ることはそう難しくはありません。ただし、答案作成術の改善もまた技術論となるので、学習塾としては、指導体制が問われるところです。
おかげさまで、本校では、成績向上プロジェクトの下、一律目標として「+20点 or 80点以上」を掲げておりますが、好成績の結果を得ています。
まさに受験生なら、ひとつの区切りをつけて、新たな形として、夏学習期間へ大きくシフトチェンジします。
担任指導の下、その生徒の、「できること」、「できないこと」の見極めをつけ、夏学習の克服単元を整理した上で、いざ、7月・8月期の受験勉強に向けてスタートします。今こそ、志高く、始まりのときです。