[2013年7月14日]
たとえば、ここにひとつの球があるとします。この球の体積は、4/3・πに半径rの3乗を掛けると求められます。
また、球の表面積は、4πに半径rの2乗を掛けるとことで、答えられます。
ちなみに、高校数学の世界で、微分積分という単元がありますが、球の体積を、微分すると、球の表面積になります。
さらに、円の面積は、πに、rの2乗を掛ける、と答えが出ますが、これを微分すると、2πrと形を変え、それは、つまり、円周の長さとなります。
微分積分の明確な説明をすると、なかなか難しいので、省略しますが、簡単に言ってしまうと、微分とは、次元を落とすことであり、逆に積分は、球の表面積が、球の体積になるように、次元が上がることとも言えます。
そうすると、子供たちの教育において、数学的に、申し上げるなら、次のようになります。未来ある子供たちにたいして、微分する人生ではなく、積分する人生を送ってほしいと、心より願います。
要するに、人生とは、成長とともに、次元を上げていくことです。小学校から中学へ上がり、中学から高校、高校から大学へと次元を上げていきますが、大学卒業後、社会人としてデビューした後に、もっともっと次元を上げていくことになります。
何よりも、積分に積分を重ねた末に、とんでもなく突き抜けた領域へと入り、これまでに見えなかった世界が、より深く、よりワイドに、よりクリアに見える人間へと、成長してほしいと思います。