[2013年7月19日]
もしも何か一つでも、本気になって打ち込んだことがあるのなら、それは立派な経験です。たとえば、部活なら、サッカーでも、吹奏楽でも、とことん練習にのめりこんで、何かの大会に出て、負けてしまって悔しくて悔しくてたまらない思いをしたことはあるでしょうか。あるいは、大舞台に臨み、練習の成果が発揮できたことで、鳥肌がぞくぞくっと粟立つくらいに感動したことがあるでしょうか。
それが部活動や習い事ではないなら、逆上がりの克服の経験でもよいです。上手にケーキが焼けた経験でもよいかもしれません。
とにかく、何か一つです。ぐっと一直線に視線と心を向けて、わき目も振らずただひたむきに練習に練習を重ねて、うまくいくにしろ、失敗するにしろ、渾身の力を発揮した後に、ふるふると心のひだが震えるような経験があるでしょうか。
言うまでもなく、学業へ転じます。もしも何かひとつでも本気の経験があるなら、きっと学業でもうまくいくはずです。また残念ながら、本気の経験がないという人がいるなら、この夏がチャンスです。いよいよ来週より、当塾あっぷ指導会本八幡校では、夏学習期間が始まります。毎夏恒例の「朝から学習」も来週7月22日(月)よりスタートします。
仮に中3の場合なら、すでに、プレ夏学習期間と称し、学校の夏休みの宿題を推進しておりますが、作文や自由研究なども含めて、7月中に終了させ、そして、本題の「中1から中3の全インプット作業」完遂を目指します。夏休み中に、全科目のインプット作業を終わらせたなら、12月からの過去問対策学習会のアウトプット訓練に無事つながります。
なかなか中3の受験期はスケジュール戦略上、9月から11月までは、定期テスト対策に追われてしまうこともあり、基本書のインプット作業に没頭できる期間は、夏休みしかありません。とことん朝から晩まで学習に集中できるかどうか、この夏の過ごし方によって、受験の結果に大きな影響を与えます。
ただ本心を言うなら、本当の結果は、受験よりももっと先です。決して手を抜かず、無我夢中でこの夏を乗り越えたとしたなら、この真剣勝負の積み重ねは、きっと受験の先にある未来へつながります。おそらく、本気になって、自分の未知の可能性を開拓する愉しみを知った人は、いつか大人になったとき、どの環境でも、チームの信頼を得る仕事人となっているのではないでしょうか。
何よりも、悪意や邪悪を排除した本気こそが、人から愛される秘訣であり、本気が本気を誘発し、健全なチームを創っていくのだと信じます。ぜひとも、本気の皆様、この夏の学びの一つ一つを、未来の一点へコネクトしてください。