[2013年9月7日]
昨日9月6日(金)から、2学期の平常授業へ切り替わりました。これと合わせる形で、受験生たちの自習室利用を促進する「午後から学習」もスタートです。
一気に本気度が突き抜けます。何よりも、この時期、受験生にとって大切なのは、集中する時間を持続させることです。授業担任や学習アドバイザーの学習戦略、学習計画や適切な受験指導に後押しされながらも、とどのつまり学習するのは自分自身にほかなりません。学習の主役は自分です。自分の人生を切り開く主人公は自分です。
もちろん、学習法や、教材やノートの整理術、記憶術、解法テクニックは、指導者側に任せていただくとして、定着度を高めるのは受験生本人です。ただただひたむきに、「自分の脳」と、「その脳を活性化させるための手」を操り、教材とノートへ向かって、生き生きと脳の回路を創り上げること、一点です。
見た目には、一人立ち向かう孤独な作業かもしれませんが、あれこれ思考が巡る脳の世界は壮大です。まさに無我夢中の没頭です。
昨日もまた本当に遅くまで、夜の11頃まで、学習への集中を持続させてくれました。帰る間際の彼らのまっすぐできらきらした目を見ると、どしんと体の中心に重たいものが落ちてきます。言うなれば、「教育の仕事とは一体何なのか」、教えられる気がします。
ついつい錯覚して、子供たちに希望を与えるのが教育だと思い込みがちですが、いえいえ、そうではありません。むしろ、日々達成感を得るまだ幼いその顔から、教育者の側がたくさんのきらきら輝く希望を与えられます。
だから我々は昨日も今日も明日も、彼らの未来に懸けます。ともに本気となって、その本気に誇らしさを感じればなおのこと、学問への真剣勝負に注力するのではないでしょうか。