[2013年9月25日]
今回も11月3日(日曜日)の全国統一小学生テスト開催を記念しまして、科目別学習法の特集です。本日のテーマは、算数・数学です。
そもそも論ですが、何も受験のため──受験で合格するために、各教科を克服するというのではありません。いつか社会にでて自立した人間となったとき、当然、責任ある仕事をすることになりますが、そのときに、どれだけ学生時代の学びが活用できるか問われます。
その意味では、算数・数学の力は絶大です。実は「文系だろうと理系だろうと、学生時代に数学をしっかりと学んできた人の方が、生涯の収入が大きい」という調査結果があるくらいです。
要するに、仕事力において、算数・数学の力は欠かせないということを意味します。何よりも算数・数学で培われる抽象能力(様々な具象的状況を数式化して真実に迫る力)と論理で仕組みを理解する力が充分養えられているなら、仕事の中で、当然、適切な判断ができるはずです。
またよく本ブログでも強く訴えてきておりますが、算数・数学の学習をする際、線分図やグラフなどを駆使し、図や絵で全体図をすべて見えるようにしてきた訓練は、確実に細やかな脳の回路づくりに役立っています。
とにもかくにも、一元的なレベルを排除し、重層的、多元的な判断レベルまで引き上げることを望むなら、子供のときに、いかにして算数・数学の正しい学習法をとってきたかがキーポイントです。
ただし、もしも図示という、とても脳の回路を豊かにつくる方法を排除し、技術も何もなく計算式だけで解く作業をしてきたなら、本物の算数力・数学力を伸ばすことはありえません。このありなえないという事実を、大人になって気づくとしたらまだマシなのでしょうが、生涯全く本物の算数力・数学力に巡り合えないとしたら、こんなに不幸なことはありません。自分の見える世界を広げるチャンスを失ったまま、さびしく人生を終えることになります。そうすると、やはり、早ければ早いほど、算数・数学の力を得る機会を獲得するべきです。
ということで、今回もまた、全国統一小学生テスト実施に先立ち、対策授業を行いますが、ぜひとも対策授業にもご参加ください。よろしければ、図や絵を駆使して解く、算数の正しい解法術を知り、優れた論理の算数の世界を広げるチャンスを得ていただきたいと願っております。