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個別・少人数集団の塾「あっぷ指導会」
船堀校(あっぷ船堀)

[2013年10月1日]

市川市本八幡の進学塾:公立中高一貫校対策の醍醐味

 近年、小学生で人気が高まっているのが「公立中高一貫校対策コース」です。実際に授業では、適性検査型の問題を活用しております。

 何よりも、正しく「文章」と「図や表」の情報を読み取り、客観的に分析する力を養います。さらには自分の脳の引き出しから情報を取り出し、いかに生き生きとした解釈をつけられるかも、殊更留意するのがこの授業の魅力です。

 大きく区分すると、文系対策と理系対策がありますが、いずれの場合も、「日頃からよく見てよく観察する受信の力」と、「その受信した情報を自分オリジナルの解釈をつけ、はっきり分かりやすく表現する送信の力」が求められます。

 この力って、考えてみると、大人たちの仕事で不可欠な要素ではないでしょうか。もちろん、願わくは公立の中高一貫校合格を果たしてほしいものですが、小学生の時分で、高次元の思考の回路を得られること自体がとても財産になります。決して一問一答式に終始することなく、たくさんの情報をリサーチして、自分の脳を駆使してその情報の材料を解釈し、心を込めてプレゼンテーションできるようになるなら、かなり大人の次元に近づくことを意味します。

 ということで、実際に、授業では次のような作文指導を行っております。よろしければぜひ、ご参考ください。



【問題1】(省略)でまとめたことを踏まえ、あなた自身が見聞きしたことや体験したことの例を挙げながら、あなたの考えを書きなさい。文字数は、550〜600字。なお、内容のまとまりやつながりを考えて段落にわけること。

 今年の夏休み、私のクラスが、学校の鶏係となりました。毎日4人体制の班で、順番に鶏へ餌を与える仕事と小屋の清掃を担当します。先生が班分けし、班員4人の名を挙げたとき、私はびっくりしました。何と、男子2名は私と蘇我君です。蘇我君には知的障害があったので、学級委員の野口君の班に入ると思い込んでいたのに意外な展開です。鶏当番を一緒に担当したのをきっかけに、私はいつも蘇我君と行動するようになりました。徐々に自分が世話をしてやっているんだという気になっていました。

 ところが、ある日、先生は私に「蘇我ってすごいだろう。お前みたいに引っ込み思案の奴を変えちまうんだから」と言いました。その言葉を聞いて、どうして先生があの時、自分と蘇我君を組ませたのか、その狙いがはっきりしました。蘇我君が私に、責任感の大切さを教えるだろうと、先生は計算していたのです。確かに二人で行動することに「慣れ」が出たときに、一つ目の心の壁が取り除かれたのでしょうが、もっと大きな心の壁を乗り越えられた気がします。今、二人は、本物の親友だと胸を張ることができます。

 ただし蘇我君の場合、現実として、楽器を使うにも、運動するにもハンディキャップが邪魔をします。けれども、そんな壁も、クラス全体で破壊し、支え合います。気がつけば、蘇我君が中心となって、笑顔があふれるクラスへと様変わりしていく光景を見て、私は障害者医療にかかわる仕事に就きたいと真剣に願うようになりました。今は非力ですが、いつか心のバリアを取り除き、障害者の人たちのたくさんの困難を解決し、「かわいそう」という気持ちを少なくできる社会にしたいです。