[2013年10月5日]
もしもその人を笑わせたいのなら、まずは自分の顔を笑顔にすることです。その微笑みに反応して、まるで鏡のように人は笑います。
脳科学的に申し上げますと、これが「ミラーニューロン」の働きです。文字通り、「ミラーニューロン」とは、他の個体の行動が、あたかも自らの行動であるかのように反応する、神経細胞(ニューロン)です。そっくりそのまま他人に対して、鏡(ミラー)のように共感する力を活用することで、人間は思考回路を活性化していくと考えられています。
もとをたどるなら、人間の赤ん坊が、話せるようになるのも、歩けるようになるのも、この「ミラーニューロン」のおかげだと言われておりますが、大いに教育のヒントとなります。
そうすると、仮に目の前の子どもが本嫌いなら、その原因は、指導する人間が本嫌いであるから、その影響を受けているのかもしれません。
ということは、もしその子が大の勉強嫌いだとすれば、先生のほうが、勉強好きを強調することで、改善が促されるはずです。
ひとつここで話をさし込むのなら、ロシアの文豪チェーホフは、「愚者は教えたがり、賢者は学びたがる」という箴言をのこしております。
何よりも、当塾あっぷ指導会は、子供たちに向学心旺盛であってほしいと強く願うので、範を示すべき当塾講師たちは、まさに「チェーホフが言うところの賢者」です。常に改善・解決を尊ぶ、「学びたがる賢い者たち」ばかりです。
きっと、子どもたちに内在する「ミラーニューロン」の働きにより、師を優れた模範とし、どこまでも「学びたがる賢者」へ成長していくと信じます。