[2013年10月14日]
同じ人間という生き物でありながら、全く考え方が相いれない場合があるかもしれません。
どうにも、最初からあれはイヤだ、これはイヤだ、と嘆き節になる人がいます。しまいには他人のマイナスばかり探し始めるといった具合に、常に「ダメだし思考」が習慣化しています。
一方で、食わず嫌いがなく、何にでも手を抜かず、夢中になる人がいます。とにかく人生たのしまないと損とばかりに、学習ばかりではなく、たとえば、スポーツや読書、音楽、街歩きなどにも挑戦します。
本当なら運動量が多いほど、消費カロリーは大きいのでしょうが、何かを試みる度に、その目は輝きを増したりするから不思議です。こういう「好奇心旺盛の夢中タイプ」は、取り組む事柄や他人に対して、良いところを見つけるのがとても上手です。
特に、学習をする際、まさに打ってつけで、解説用のノートを創るにも、自分の脳が最大限思考回路をコネクトできるように、工夫を凝らした作成作業に夢中になります。この先忘却期に入ったときに困らないように、答えまで行き着く過程が美しく整えられ、さらには、単元名のついたインデックスシールを張り、すぐさま記憶を回復できるようにしておきます。
手前味噌で恐縮ですが(願いも込めて)、当塾本八幡校には、ダメだし思考タイプはおりません。なぜなら、子供たちへのメンタルトレインを強化しているからです。
何にでも手を抜かないこと、何にでも夢中になることを奨励し、とりわけ、子供たちが本来備えている知的好奇心をくすぐるように、指導しています。おかげさまで、受験期の深まる秋ともなると、いっそう「学習能力を向上させやすい思考習慣」を獲得する生徒が増えていきます。
もちろん、人には持って生まれた遺伝情報があり、生まれた時の環境というものがあります。ある程度、生まれた際の初期設定の状況により、学力が影響を受けることもあるでしょう。しかし、才能ひとつで、いつか大人になったときに社会という大きなフィールドの中で、活躍できるとは限りません。
やはり先にも挙げたような、思考の習慣をどう選択するかによって、同じ人間であるのに、全く違う人生の道を歩みます。
ということで、さあ、選択です。「ダメだし思考」をとるか、あるいは、「好奇心旺盛の夢中思考」をとるか、どちらを習慣化させるかによって、その先に見える未来の景色全体が変わっていきます。