[2013年10月22日]
Think different(物の見方を変える)──1997年のアップルコンピュータの広告キャンペーンスローガンです。その当時、日本でもCMが大展開されました。
このCMに登場するのは、20世紀に活躍した代表的な人物たちです。
アルベルト・アインシュタインやボブ・ディラン、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア、モハメド・アリ、マハトマ・ガンジー、ジョン・レノン、アルフレッド・ヒッチコック、トーマス・エジソンなど、まさに、Think different(物の見方を変える)を地で行く人たちです。
画面上では、白黒の彼らの姿を追いかけながら、ナレーションが静かに流れます。
クレージーな人たちがいる。……彼らの言葉に感動する人がいる。反対する人も、 賞賛する人も、 おとしめる人もいる。
しかし 彼らを無視することは誰にもできない。
なぜなら、彼らは物事を変えたからだ。彼らは人間を前進させた。
彼らはクレージーとして扱われるが 私たちは天才だと思う。
自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが、本当に世界を変えているのだから。
ゆっくりとしたリズムでありながら、魂を揺さぶる言葉が並びます。静謐の中に、それこそ、決して、無視できない、強烈なメッセージがここにあります。
ただどうしても凡人には、あまりにおこがましく、自分が世界を変えられると本気で信じるのは、難しいかもしれません。
しかし、仮に大きな世界を変えることはできなくても、「自分の世界」を変えられる──と本気で信じることはできます。何より、それが自分の人生なら、自分が責任をもって本気で信じなければならないはずです。
もしも、今の自分が、何も変わらないと思っていたり、何も変えようという気さえないのなら、自分の未来へつなぐためにも、まさに、Think different(物の見方を変える)からすべてが始まります。