[2013年11月12日]
ヘンリー・キッシンジャーという人物をご存知でしょうか。
米国のニクソン大統領のもと、大統領補佐官、国務大臣を務め、外交の専門家、外交の達人として、多くの業績をのこしています。
たとえば、米中の友好関係を構築し、米中ソの3大国勢力均衡による国際秩序づくりに奔走したことはあまりに有名です。
ほかには、ベトナム戦争の終結を推進したことで、ノーベル平和賞も受賞しています。とりわけ、ニクソン政権時代、ウォーターゲート事件が発生し、大統領主導による政治運営が機能不全となった際は、対ソ交渉や中東和平に向け孤軍奮闘の活躍をします。
その外交家としての辣腕ぶりといえば、戦後の政治史において彼の右に出る人物はよもや存在しないかもしれません。
さて、彼の経歴をたどると実に優秀な人物だということがわかりますが、どんなに能力があろうとも、ひとつくらいは欠点があるものです。実は、彼の出自をたどると、ナチスから逃れたドイツ移民だったため、彼の英語はなまりがひどいというハンディキャップがあります。
しかしながら、少々の言葉の聞き取りづらさなどお構いなく、社交的な彼は、数多くの名言をのこしています。
そのひとつをご紹介します。
If you do not know where you are going, every road will get you nowhere. どこへ進んでいるのかわらないなら、どの道を向かおうがたどりつくゴールはない。
やはり、学生ならば、まずは目的、目標を定め、そして学習計画を練り上げることです。どこへ自分が向かうか考えず、ただ場当たりに毎日を過ごすのなら、到達すべきゴールは決してありません。キッシンジャーの言葉からぜひ学び、自己の修養のたすけとしてしてください。