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個別・少人数集団の塾「あっぷ指導会」
船堀校(あっぷ船堀)

[2013年12月9日]

市川市本八幡の進学塾:内申の確定と受験生の心理

 学校ごとに若干時期の差がございますが、公立中3生の内申点が決まり始めています。この数値の確定に伴い、いよいよ出願校が決定します。

 はじめて受験するわけですから、はじめて内申点の確定を経験し、志望校の決定もはじめてとなります。

 もちろん学習塾として、志望校選定にあたり、的確な情報提示も欠かせませんが、それよりまして、受験生のメンタル面でのケアが、最も必要となる12月のこの時期です。

 学習において、本ブログをとおし、3つのポイントを指摘しますが、「自発」、「計画」、「推進」この3つが、成績向上、志望校合格の要の3要素です。

 なかでも、生徒自らが学ぶ気持ちがなければ、「計画」も「推進」も力を失います。
 だからこそ、塾の教師たるもの、生徒の学習管理で要となる学習の「計画」を作成し、提示するだけでは足りません。また、ノートの利用術などの学習法や、科目ごとの学習スキルを披露しながらすすめる、学習の「推進」が、この学習計画に合わさっても万全ではありません。

 何よりもまず、本人たちに、学習意欲がなければ、練りに練った計画も、教師の優れた指導技術も無価値です。生徒の心の中に、先を進む強い意志が宿らなくては、何も始まりません。

 したがって、我々講師は、モチベーター(積極的な動機づけの効果をもたらすもの 心理学や精神分析学の手法を用い、人にやる気をおこさせる技術を習得した専門家)の役割を演じなければなりません。

 的確に生徒の心を細やかに受信し、モチベートするにふさわしい言葉を選ばなくてはなりません。

 一方的に言葉を浴びせればよい、という、送信能力頼みの先生がいるとしたら、それはひと昔前の指導者で、そんなアナクロニズムは今の学習塾ではほとんど通用しません。

 話を戻しますが、受験期で、はじめて尽くしの生徒たちです。内申の確定、志望校の選定、そしてこれに基づいた学力検査対策学習──と、未経験なことほど、動揺を与えることはありません。

 私自身、なかなか難しいと思うモチベーターという役割ですが、我々は教育のプロなので、当然二の足を踏むことなどできません。

 ただ誠実に、子供たちの心を、精一杯くんであげることです。そして誰よりも、受験生たちの将来の一点を考えることです。これまでつなげてきた学習のひとつひとつと、今置かれた彼らの状況の一点を連結し、今歩むべき最良の道を、将来の一点に結びつくように、彼らを導くことが、我々に求められます。

 まずは子供たちの悩みや不安を細やかにくみ取った上で、論理的な道筋の提示をもって、極力安心を与えることです。そして心に落ち着きを見せたなら、この場面でこそ、奮起を促すことです。

 自ら歩む強い意志が、心に注入できたなら、後は、学習計画を、我々の学習における技術力をもって、推進するのみです。