[2013年12月19日]
少々唐突ですが──トマトの原産国がどこかご存知でしょうか。
エクアドルやペルーの辺りだと言われています。
南米のアンデス高原(エクアドル・ペルー)原産のトマトが、ヨーロッパに持ち帰られた16世紀当時、観賞用として栽培されていたと言います。それから200年後に生食用として品種改良が試みられ、さらに加工食用に改良が進められたそうです。
日本にはポルトガル人によってカステラなどとともに十七世紀に伝わりました。最初は観賞用として栽培されたようですが、食用として利用されたのは、明治になってからです。
今では世界中で当たり前のように、食されていますが、観賞用だった時代があったというから意外です。今でこそなじみのあるトマトケチャップもピザも、トマトソースのスパゲティも、その歴史は案外浅かったという事実にもまた驚かされます。
観賞用から食用への大転進がなければ、世界で愛される今のトマトの地位はなかったことでしょう。
ある意味、食用としての潜在能力を引き出すことで、世界的地位が確立した──と解釈できるかもしれません。
そして強調しておきたいのは、トマトが持っている能力を引き出したのは、人間だということです。
人間の手で植物を変えることができるなら、人間の手で人間を変えることができるはずです。
だから当然、講師は生徒を変えることができます。
生徒ひとりひとりの能力を引き出し、それを磨きあげることが、あっぷの務めだと考えております。
トマトのようにすくすくと成長してほしいと生徒たちに願います。