[2013年12月26日]
イギリス発祥というと、サッカー、ラグビーがそうですし、ゴルフに、クリケットが有名どころです。スポーツ以外には、鉄道、戦車、ロック音楽。料理では、ローストビーフ、カスタードプディング、フィッシュ・アンド・チップス。調味料では、ウスターソース。食習慣では、アフターヌーンティー。
かつては世界に覇を唱えたイギリス帝国を築いた国だけあって、様々な文化を生み出してきた歴史を持ちますが、こんな変わり種のイギリス発祥の競技会があります。それは、記憶力世界選手権大会(World Memory Champion Ship 1991年設立)です。文字どおり、記憶力世界一の座を争う大会が、この記憶力世界選手権大会ですが、ご存知の方もきっといらっしゃることでしょう。最近ではチャンピオンが決まると、ニュースで取り上げられることもあるくらい、世界的認知度が高まってきています。
世界チャンピオンがどれほどの記憶力の持ち主かというと、2009年第18回ロンドン大会で優勝したベン・ブリットモア氏は──日常生活では忘れっぽく、出会った人の顔や名前を簡単に忘れてしまうそうです。いくら記憶力がよい人でも、覚えようと意識しなければ、忘却は絶対に免れない、と彼は明言しています。
要するに、記憶は技術であり、意識的に脳を働かせることで、記憶力は向上します。特に映像のイメージを工夫することが重要で、意識的に脳を活発化させることで、脳の数多くの神経細胞ニューロンが様々な回路でつなぎ合い、記憶のひとつひとつが出来上がります。
さて、ぜひともわが身を振り返ってみてください。たとえば、定期テストで各科目の点数はどの程度だったでしょうか。
もしも成績が芳しくなくても、決して悲観することはありません。多くの場合、成績低迷の要因は、自分の脳を上手に使いきれていないからです。
記憶力の世界チャンピオンのベン・ブリットモア氏が語るように、記憶が技術というのなら、記憶を含む学習全般は、技術によって獲得できます。
もちろん遺伝的な能力もありますが、やはり学習はスキルであり、後天的に身についていく要素が大きいものです。当校では、学習時間あたりの学習効果を最大限高めるために、授業をとおして、いわゆる学習スキルの向上を目指します。
はっきり申し上げます。
自分は勉強ができないと決めつけるのは大きな間違いです。そう思う時間があるのでしたら、ぜひとも種々の学習メソドを熟知する担任講師から、その優れた学習スキルを手に入れてください。