[2013年12月27日]
勉強が好きではないという子供の多くは、成功体験がありません。勉強した結果、成績を上げる、あるいは志望校合格を果たすことがかなうなら、それは立派な成功体験です。その子に大いなる自信が生まれます。
この自信が学習に対するモチベーションを誘発します。いわゆるこの自発が湧き出た状態になるなら、学習効果は一層高まります。
しかしながら、もしもその子にとってこの成功体験をすることが極めて難しいとするなら、一体どう対処すればよいでしょう。
心理学の世界に、代理経験という言葉があります。
代理経験とは、別の人が達成するのを目撃することで、自分もできるかもしれないと思い込むことです。
仮に直接他人の成功体験を目撃できなければ、伝聞という方法により、代理経験に近い状態を得ることは可能です。
学習塾はある意味、先輩達の成功体験の宝庫ともいえます。
志望校合格をかなえてきた、この塾としての経験値が、自信なさげの子供にエネルギーを供給します。どれかひとつ成功体験者の情報を与え、彼らと同じ方法論を駆使するなら、同じ成功の道を歩む確率はぐっと高まります。自分も同じ道を──と思ったら、その時こそ代理経験の獲得者になった瞬間です。きっと目覚ましいくらいに学習に前向きな人間になっているはずです。