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個別・少人数集団の塾「あっぷ指導会」
船堀校(あっぷ船堀)

[2013年12月30日]

市川市本八幡の進学塾:その人間オリジナルの物語

 自分の人生だからこそ、他とは決して交換できない──と信じるなら、思い切り周囲とは異なるオリジナリティーを発揮しなくてはなりません。しかし現実的には、肥大するのは自我の身勝手さばかりであり、際立った魅力ある個性を、いとも簡単に見せつけられるものではありません。

 さて、そうすると「このやや難解な優れた個性とはいかなるものか」──と問えば、決して誰かに押し付けられたからではなく、あるいは、何者かの真似ごときではなく、自らの強い意志をもって、「本気で夢中になれる目標があるかどうか」──にあるのではないでしょうか。

 これについて、ひとつ申し上げるとすれば、スピーチの名人、スティーブ・ジョブズは、伝説のスタンフォード大卒業式の演説で、こんな風に、示唆しています。


most important, have the courage to follow your heart and intuition.
最も大切なことですが、自分の心や直観に従う勇気を持ちなさい。

They somehow already know what you truly want to become.
そのような心や直観は、どういうわけかあなた方が本当に何になりたいかをすでに知っています。

Everything else is secondary.
それ以外は何もかも二の次です。


 この3つのセンテンスを見るに、わざわざ、「自分の心や直観に従う勇気を持ちなさい」と指摘するということは、現実の学生諸君全般、人間全般に言えることとして(それがアメリカであっても)、「自分が夢中になれるものを、これだと見極める気持ちが弱い」──ということの裏返しなのでしょう。

 根源的に誰もが「夢中になりたい何かを見つけたい」との欲求をもっているのでしょうが、そうは言うものの、「自分を信じる力」、「潜在的な能力値」、「成長する力」を加味しなくてはならないので、本質的なこの高貴な望みを獲得することの難しさを物語っているのかもしれません。

 そうすると、いつか簡単に未来への希望など色あせてしまい、ありきたりの色合いに染まって、そこに自分らしさがないのなら、本当にこの世界はつまらないものになってしまいます。

 きっと何かの理由、何かの目的があって、この世界に生まれ、いくつもの出会いがあり、時として悔しいこともあり、時として心たかぶることがあったのなら、それだけでその人の人生は代え難いものです。

 あっさりと、かつてジョブズも希求した「その人間オリジナルのビジョン」を置き去りにしてはなりません。人として生まれてきたからには、人は夢を見、夢を語り、本当にその夢を信じて、ただひたむきに、ただ我武者羅にどこまでも突き進むべきです。

 言うに及ばず、自分自身の人生に感動を与えるのは、他でもない自分自身に決まっています。

 どうか、どうか、かけがえのない自分の人生に、心からの感動を──