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個別・少人数集団の塾「あっぷ指導会」
船堀校(あっぷ船堀)

[2016年4月30日]

塾・江戸川区船堀の学習 高大接続システム改革について?

こんにちは。
学習塾「あっぷ指導会船堀校」の坂田です。


前回は「高校教育改革」における教育課程の見直しについて
お話ししました。

今回は、同じく「高校教育改革」の中から
3)多面的評価の充実
について触れていきます。


☆高校学力評価、ここが変わる-「基礎学力テスト」の正体は・・・

高校における評価のありかたについて、システム会議では、
「観点別学習評価の推進」と、「教科にとどまらない
多面的な評価の推進」を挙げています。

特に後者は、「運動・文化部活動や生徒会活動、
ボランティア活動、各種大会、就業体験」などについて
多面的評価を行っていく旨記載されています。

併せて、多面的評価を促進するために、
「高等学校基礎学力テスト(仮称)」が導入される予定です。
なお、基礎学力テストについては、前提として以下の
現状認識がされています。

・授業時間以外にほとんど勉強していない高3生が全体の3割
・学力中上位層の学習時間増に比べ下位層は低い水準で推移
・スマートフォン利用時間平均、高校生男子が3.8時間/日、女子が5.5時間/日
・大学入試の入学者選抜機能低下(試験にならない)⇒私大の43%が定員割れ、ただの入学者確保としてのAO入試

現場から見ても、強く頷ける指摘です。
それを踏まえて、高校段階での基礎学力定着を図るために
「高等学校基礎学力テスト」を導入するとのことです。

≪基礎学力テストの詳細≫
・学校単位での受検が基本だが、個人単位での受検も可能
・CBT方式(コンピュータを使用し、同一問題・
 同一実施ではなくアイテムバンクから問題を選択して実施
・国・地歴・公民・英・数・理の中で、全生徒の必履修科目での
 実施が基本
・平成31年度から導入
・初年度は国・数?・コミュニケーション英?の3科が上限
・1科目あたり50〜60分
・問題、順位は非公表

概ね上記の内容ですが、
同時に押さえておきたいのはこちらです。
「大学入学者選抜や専門学校への進学、就職等において、
過度に利用された場合には、高校生活へ悪影響を与える恐れがある」
ため、「平成31年度から34年度までは、『試行実施期』と
位置付け」この期間は、大学入学者選抜や就職には用いない、
とのことです。
また、35年度以降については「検討を行うこととする」そうです。

つまり、最速でも進学や就職にこのテストの結果を使うことが
出来るのは、現小4生からとなりますし、それさえもまだ確定
ではない、ということです。
ここから現時点で言えるのは、
「高校基礎学力テストは、いわゆる『学力テスト』の
高校生版であって、進路決定のためのツールとは当面なりえない」
という点です。

受ける意義を生徒にどう感じてもらうか、
なかなか難しいかもしれません・・・。

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