[2025年6月11日]
先日、春日部共栄高校(春日部市、以下同校)の教育関係者対象入試説明会に出席させていただきましたので、概略をお伝えさせていただきます。(注)過去掲載トピック含む。
(1)概略
同校はすべて普通科になります。
2025年度から『東大選抜コース』(詳細後述)を新設して、4コース制となっております。
ひと学年募集定員380名(中高一貫生除く)
[東大選抜コース30名、選抜コース70名、特進コースα<旧E系>160名、特進コース<旧S系>120名]
2025年度募集と同数です。
同校は、言わずと知れた『文武両道』の県内有数の進学校です。至誠一貫、困難な中でも誠実に生き、自主自立を中心とした考えで生徒の成長を促していることがモットーとなっております。国立大学現役合格にこだわり、「自学自習が埼玉県で一番」を目指すべく全職員が一丸となってサポートし、また生徒も日々コツコツと学習し成果を上げていっています。また部活動参加については制限を設けておりません。生徒の自主性を重んじる校風が同校の伝統になっているからです。現在、運動部23部、文化部14部が活動しています。水泳部からは卒業生がパリオリンピックに出場するなど部活動の実績も抜群です。
モットーは
もちろん『文武両道』
・・・「個」としての文武両道を実践。
よく耳にする上位クラスで進学実績を、下位クラスで部活動実績を、結果「学校」として文武両道という、私立特有の文武両道ではありません。
授業風景
部活:強豪の証
また安定した大学合格実績を輩出するため、同校では、2年前年より、
・2期制
・7限授業(45分)⇒(授業時間10%増!)
・週5日制
さらに
・中間テスト廃止による詰め込み学習から繰り返しのスパイラル学習へ
・短期目標を設ける日々の単元テストの実行
・中期目標に期末テストや校内統一テストを実施
・外部模試は入試の予想問題として積極利用
・大学入学共通テスト対策も全教科バックアップ
・夏休み等の長期休暇中には講習があるだけでなく、Chromebookにより担任の教諭から学習支援を受けることができ、シームレスで連続した学習環境が得られます。
そして、
新設された東大選抜コースは、文字通り東京大学や国公立大学医学部の現役合格を目指すコースです。
・原則、入学時のメンバーのまま3年間進めていく。(2年生への進学のタイミングでのみ選抜コースからのコースアップを検討中。)
・高2までに英数の基礎内容を終わらせ、高3では選択特別講習を週3日受講。
・夏期講習全員受講(無料)などの学習支援奨学生制度を実施。
・部活動は他のコース同様に引退まで制限なし。
そのうえで、
・大学までの人ではなく、大学からの人へ、と人間教育も欠かさない
...そのような環境で、生徒は詰め込み学習ではなく、自分で学習計画を立案実行し、志望校合格にむけ頑張っていけるとのことです。
その日々の頑張りの先に見えるもの・・・。
結果国内だけでなく世界で活躍している卒業生も多数。
そのようなこともあり、同校には県内はもちろん、隣接県からも県境を越え、中学、高校と多くの生徒が「学びの場」として集ってきているようです。
自慢の図書館
(2)2025年大学合格実績
【国立大学】90名 ※(4名増加!)
【早慶上理】68名(21名増加!)
【GMARCH】177名(17名増加!)
【医歯薬看護系】104名
※在籍人数に対する国公立合格者の割合は約2割。在籍者の5人に1人が国公立大学に合格しています。現役合格者77名。
国公立大学については北海道大学、東北大学、一橋大学、東京科学大学など難関大学を含みます。東京外語大、筑波大、千葉大、埼玉大はじめ関東圏の大学に63名の合格者がいます。
1年次からの進路説明会や高校に各大学関係者に来てもらい生徒が説明を聞く機会である進路フェアによる国立大学への意識づけといった、計画的かつ主体的に学ぶ力をはぐくむ取組みにより実績が裏付けられています。医歯薬看護系大学合格へは1年次からの週1回以上の専門家を招いたメディカル論文演習といった専門講習があることも多数の合格者を輩出することにつながっています。
(3)同校2026年度入試について
※※※※※この部分の内容については、当教室在籍の保護者様にメールでお伝えさせていただきます※※※※※
結論から言いますと、各種検定試験取得していると
とてもありがたい優遇があるということ。
※日頃から検定取得に力をいれている当教室についてはありがたい。チャンスが広がる入試制度。塾生のみなさん、せっかく当教室に通っているわけだから積極的に検定試験に挑戦していこう。春日部共栄だけでなく、他校受験の時にもチャンスが増えますよ。
ちなみにこれからやってくる夏休み中に、当教室では数学検定、漢字検定を実施するので、塾生のみなさんは積極的にチャレンジしよう^_^
当教室では開校以来『検定取得は合格へのパスポート!』を愛言葉に、日頃の勉強成果と同じように検定取得にも力を入れてきました。その方針が間違っていなかったのだと再認識することができた今回の説明会でした。(私見)
(4)最後に・・・。
私立高校はどこも進学に力を入れており、伸び盛りの学校がたくさんあります。学校の個性も様々です。
「近いから」だけではなく『通える通えない』(通学条件)、『入れる入れない』(学力条件)、そして一番大切な条件!『合う合わない』(適合条件)の三つが揃う学校を選ぶことが重要です。
同校も含めこれからいろいろな学校を実際に見て、納得のいく学校選びをしていただきたいと思います。
同校のみならず、年々学力レベルが上昇傾向の県内・隣接私立高校。言葉は悪いですが、いまや私立は“すべり止め”という感覚ではありません。しっかりと目的をもって学習する生徒にとっては、むしろ“本命”となりうる私立高校はたくさんあります。
“公立が一番、私立が二番”という考え方は、大人の事情が絡むからこその順番であって、本来はどちらも一番、二番ということはないと思います。本当の一番、二番というものは、同じ三年間を送る中で一つでも二つでも多くの選択肢を与えてくれる可能性のある学校が、その生徒にとって“一番”であり、それが公立なのか私立なのかは別問題なのです。
将来大学進学を視野に入れている生徒にとっては、高校入試は目先三年間の問題ではなく、実は七年間の大切な問題になってきます。それだけに高校入試は、公立、私立関係なく、公平な視点で学校選びをされることが大切かと思います。目先に目がくらまないことが重要ではないでしょうか。
なお当教室に在籍されている方で、同校に関する詳細についてお知りになりたい方は、いつでも教室までお気軽にお問い合わせください。お待ちしております。 担当:N