[2016年9月16日]
本日は、浦和実業学園高校(さいたま市南区、以下同校)にて、塾対象入試説明会が行われましたので、概略をご報告させていただきます。(ここでは併設の「中学」については省かせていただきます。)
? 面倒見の良さに定評あり!
同校は、普通科5コース、商業科2コースを擁する進学校です。校風は穏やかで、決して規模が大きいとは言えませんが、その分教師と生徒一人ひとりとの距離感が近く、何かと面倒見が良さそうな印象を受けました。募集コースも2科7コースを設置することで、生徒の進路に向け手厚く指導できる体制になっております。
例えば、私が驚いたのは、クラス担任と生徒との「交換日記制度」があり、日々の悩みや相談を交わし、イジメの早期発見や予防、勉強や心の悩みの改善に役立てているようです。日記を教師が必ず返事を書き、互いの信頼関係を築きあげることで、教師と生徒が寄り添いながら、安心して学校生活を送れるようになっているとのことです。
? これが浦実『進学系商業科』の実力だ!
次に、商業科についてお話しいたします。とかく普通科にばかり力を傾けてしまいがちですが、同校は普通科同様、商業科にもしっかりと指導が行き届く体制になっているようです。
商業科には、簿記や会計技術を中心に学ぶ「総合進学コース」、パソコン技術を活かした情報処理と簿記会計知識を学ぶ「情報進学コース」があります。「実学を学んで、徳を積む」という教育理念に沿い、どちらも実学を通して、社会に貢献できる人間を育成することを目指しております。
そのため商業科は、公立の商業科とは大きく異なり、60パーセント以上が大学進学なっており、進学先も有名、著名大学が多数。日東駒専にもしっかりと安定した合格実績を挙げられているのも、同校商業科の大きな魅力ではないでしょうか。このように普通科にも引けを取らない実績を挙げるにはそれなりの理由があります。それはて簿記の上位級を取得する生徒が多いことが、進学実績に直結しているようです。(流石です!)そのようなことからも単に就職だけに目を向けてしまいがちな公立商業科とは「内容」「質」が全く異なる『進学系商業科』となっております。
また同科では、もちろん大学進学同様就職に対する指導にも力を入れております。例えば、毎年銀座松坂屋と協力して「就職インターンシップ」を行っており、実社会での学習体験をできる機会を設けられているようです。
? 今春の大学合格実績について
それでは、同校の今春の大学合格実績についてご紹介いたします。(実数は延べ人数)
大学現役合格率は、普通科89.7%、商業科93.8%。四年制大学現役合格数は、1,109名。
【国公立大学】 14名
【私立大学】 1,170名。(うち早慶上理18名、GMARCH54名、日東駒専123名など)
? 来春入試について
それでは来春入試についてです。
絶対条件として、通知表では、5段階で3年次「1」がないこと。3年間の欠席が15日以内となります。
各種検定試験も3級以上で優遇があります。 日頃から検定取得を意識して学習を積み重ねていく必要性があるようです。
その他詳細につきましては、このホームページ上では省かせていただきます。
同校のみならず、年々学力レベルが上昇傾向の県内・近隣私立高校。言葉は悪いですが、いまや私立は“すべり止め”という感覚ではありません。しっかりと目的をもって学習する生徒にとっては、むしろ“本命”となりうる私立高校はたくさんあります。
“公立が一番、私立が二番”という考え方は、大人の事情が絡むからこその順番であって、本来はどちらも一番、二番ということはないと思います。本当の一番、二番というものは、同じ三年間を送る中で一つでも二つでも多くの選択肢を与えてくれる可能性のある学校が、その生徒にとって“一番”であり、それが公立なのか私立なのかは別問題なのです。
将来大学進学を視野に入れている生徒にとっては、高校入試は目先三年間の問題ではなく、実は七年間の大切な問題になってきます。それだけに高校入試は、公立、私立関係なく、公平な視点で学校選びをされることが大切かと思います。目先に目がくらまないことが重要ではないでしょうか。
なお当教室に在籍のご家庭で更に詳細をお知りになられたい方は、いつでも教室担当者までお気軽にご相談ください。 教室長