[2017年9月6日]
学び合いの校舎
本日は、開智高校(以下同校/さいたま市岩槻区)の塾対象入試等説明会がありましたので、概略をお伝えさせていただきます。
同校は、開智国際大学・開智未来高校など小学校から大学まで、5キャンパス8校を運営する開智学園の中核校となります。ここでは、同校以外のグループ校の説明については割愛させていただきます。
(1)生徒の自主性を伸ばす『開智の教育』とは。
同校は、普通科のみを設置する埼玉を代表する上位進学校です。高い教育理念のもと『国際社会に通用する人材育成』『論理的思考力と創造力を兼ね備えた人材育成』『ソーシャルスキルの高い人材育成』を目指しています。その結果、教員は生徒たちに指示・命令をしないように心掛け、あくまでも教員は生徒のサポート役に回ることで、生徒たちの自主性を伸ばしてあげることが『開智の教育』とのことです。もちろん教えなければいけないことはしっかり教え込み、その後は生徒の自主性に任せてるというスタイルです。(注:拡大解釈で好き勝手という意味はもちろんありません。)
生徒主体の学校祭『時鐘祭』
(2)久喜幸手からも近い、おち着いた立地環境
アクセス
同校の最寄り駅は、東武アーバンパークライン東岩槻駅北口より徒歩でも15分ということで、久喜幸手エリアからも多くの生徒が通学しているようです。同校の周辺環境は、ゴミゴミしていないおちついた環境立地、その中で生徒たちはのびのびと学習に、部活動にと、充実した3年間を送れているようです。
(3)部活動
部活動等については、運動部13、文化部8、生徒会・専門委員会10があります。(ただし本日の説明会では一切部活動の内容には触れずでした。)
(4)今春の大学合格実績
今春の大学進学実績です。卒業生数216名。
国公立大学57名
私立大学581名
うち
医学部医学科7名
歯学部2名
薬学部16名
今春は、東大・京大をはじめとする旧帝大などしっかりと合格を出すことができて良かった反面、早慶上智がやや合格者を減らしてしまったようです。それでものべ52名がしっかりと合格者を出すことができたようです。
また2020年の大学入試改革にむけても、しっかりとカリキュラムの充実も行っていくとのことです。今後同校の更なる伸びしろに期待したいところです。
(5)来春の入試について
さて来春の同校入試についてお伝えさせていただきます。来春の入試の傾向は、ほぼ今春と同じ。募集は普通科3コース、募集定員は180名。
コース毎では、Tコース30名、Sコース90名、Dコース60名の募集となります。
来春入試の特筆すべき点として、英語の出題では、リスニング試験は実施はしない代わりに、会話形式の問題を出題する予定とのことです。
あと場合によっては、各種検定によって優遇されることがあります。(準2級以上)
(6)最後に。
同校のみならず、年々学力レベルが上昇傾向の県内私立高校。言葉は悪いですが、いまや私立は“すべり止め”という感覚ではありません。しっかりと目的をもって学習する生徒にとっては、むしろ“本命”となりうる私立高校はたくさんあります。
“公立が一番、私立が二番”という考え方は、大人の事情が絡むからこその順番であって、本来はどちらも一番、二番ということはないと思います。本当の一番、二番というものは、同じ三年間を送る中で一つでも二つでも多くの選択肢を与えてくれる可能性のある学校が、その生徒にとって“一番”であり、それが公立なのか私立なのかは別問題なのです。
将来大学進学を視野に入れている生徒にとっては、高校入試は目先三年間の問題ではなく、実は七年間の大切な問題になってきます。それだけに高校入試は、公立、私立関係なく、公平な視点で学校選びをされることが大切かと思います。目先に目がくらまないことが重要ではないでしょうか。
なお当教室に在籍されている方で、同校に関する詳細についてお知りになりたい方は、いつでも教室までお気軽にお問い合わせください。お待ちしております。 教室長