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ITTO個別指導学院
埼玉幸手駅前校

[2017年10月20日]

(県立)杉戸農業高校を訪ねて。

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 昨日杉戸農業高校(杉戸町/以下同校)の塾対象入試説明会がありましたので、概略をお伝えさせていただきます。


? 塾説明会実施に感謝!

 現在、公立高校の塾向けの説明会実施自体が極めて少ないのが現状です。そのような中で、同校に説明会を実施していただけたことについては、塾関係者の一人として、とてもありがたく感じております。感謝です!

 進路指導をする立場の私としては、ペーパーだけの情報に偏った知識武装での進路指導ではなく、実際に足を運び、学校環境や在校生のみなさんの学習をしている生の様子を拝見し、そしてどのような三年間を送って巣立っていっているのか…。なかなか学校案内だけでは語りきれていない同校の魅力を、私自身が肌で感じることができました。

 普通科ならある程度想像はつきますが、実業系とりわけ農業系というとなかなかピンとこないという方も多いと思います。ひょっとしたら“古臭いイメージ”“昭和のイメージ”!?をお持ちの方もいるかもしれませんが、そのようなイメージは同校にはなく、むしろ農作物の品種改良から生産、そして商品化、さらに販売とまさに『生産から販売までの実習・マーケテイング学習のできる“今流”の学校だということです。

 私自身、今後の可愛い塾生たちへの進路指導に役立てていきたいと考えております。

 余談ですが、同校の敷地面積は県内公立高校の中で2番目に広いそうです。ちなみに1番は秩父農工科学高校➡“山”もあるので当然ですね。


img2 広大な敷地


※少々気になったことがありました。今回の説明会の参加者は5名だけでした。うちITTO関係者3名。私自身は3回目の参加ですが、毎回寂しいです。もう少し多くの方に参加していただき、同校の魅力を一人でも多くの方に知っていただきたいなと個人的には毎回思うところです。


? いのちと緑を育む学校『杉農』
 
 同校は、生物生産技術科、園芸科、造園科、食品流通科、生物生産工学科、生活技術科の6つの学科に分かれています。それでは各科の紹介をさせていただきます。

 1年生は学科ごとに専門の知識を学べますが、2年生、3年生は選択科目があり、他の学科の授業も学ぶことができます。

 
img3 学校案内から  

img4 生物生産技術科 (向かって左 卒塾生R君)

 『生物生産技術科』では、作物の栽培や動物飼育、農業機械に興味・関心がある人におすすめです。イネやジャガイモなどの栽培や牛や豚などの飼育、トラクターを中心とした農業機械の操作についても学習していきます。
 
 『園芸科』では、野菜・花・果実や植物、環境に興味・関心がある人におすすめです。園芸作物の栽培や土づくり・害虫対策などの栽培方法、さらに園芸デザインや流通についても学習していきます。
 
 『造園科』では、自然や緑が好きな人、庭や公園のデザインに興味・関心がある人におすすめです。公園や庭園のデザイン及び手入れ方法などの技術や、植物・岩石などの種類や土木・測量について学習をしていきます。。
 
 『食品流通科』では、食品の加工・流通・販売に興味・関心がある人におすすめです。パンやジャムなどの食品製造をはじめ、衛生管理や流通の仕組み、情報処理や原材料の栽培について学習していきます。
 
 『生物生産工学科』では、バイオテクノロジーに興味・関心がある人や生物が好きで実験や実習が好きな人におすすめです。絶滅危惧種や希少植物の増殖などを中心とした植物バイオテクノロジーとキノコや発酵食品、有用微生物の利用などの微生物バイオテクノロジーを中心に学習していきます。
 
 『生活技術科』では、農業・植物・食物・保育・被服・福祉に興味・関心がある人におすすめです。体験的な授業や幼稚園・保育園との交流会などの学習や農作物の利用、生活に関する知識・技術を学習していきます。

 まさに同校は、『農業』というテーマを中心に、体系的総合的な学習を積み重ねることのできる最高の学び舎となっています。目的意識をしっかり持っているならば、同校での三年間はとても楽しく充実した時間を送ることができることでしょう。ちなみに一番遠くから通学している生徒さんは、朝霞市からだということです。驚きです。目的があれば『距離』は関係ないのかもしれません。家からの『距離』よりも、将来の自分の夢の実現に近い『距離』の学校を選んでいるということになります。


? 出口指導もしっかりできています!

 卒業後の進路についてご紹介させていただきます。
 
 卒業生約6割の生徒が就職をしています。その多くが学校にある約1,300社の企業からの求人を利用して内定をもらい、就職しています。

 今春実績 求職者約160名につき、約1250社1,500名の求人。内定率100パーセント。

 そして約4割の生徒が進学をしています。農業系の学部・学科のある大学を中心に指定校推薦もあります。

 ちなみに今年、日本大学(生物資源)からの指定校枠をいただいているのに、誰も希望していないとのこと。勿体ない!?
普通科なら、みな希望殺到なのに…。

 日本大学以外にも東京農業大学、東洋大学、ヤマザキ動物看護大学、目白大学など割と多くあります。


 一般試験でも、東京農業大学ですが、8名受検7名合格という実績もでているようです。むしろある程度将来の夢や方向性が同校と合致するようなら、普通科よりも同校に目を向けたほうが良い場合もあるかもしれません。「進学すること=普通科」がイコールではない現実が同校にはあります。


? 来春の入試について
 
 当日のテスト以外に必要な通知表の扱いですが、1年・2年・3年の通知表の割合が1:2:2なので、2年生と3年生の通知表が特に重要となっています。

 また、面接が100点満点での扱いとなるので、あらかじめ面接対策をしておく必要があります。どうしても入りたい!という強い気持ちややる気が伝われば面接官にアピールできるのではないかと思います。

 その他の加点についてですが、各種検定での加点があります。特に理科検定は面接でもアピール材料となりますので是非挑戦してください!

※ITTO個別指導学院では、公立面接実施校を受験する塾生さん対象に『面接演習』(100分×3回:無料)を2月に実施いたします。だからITTO生諸君!一緒に頑張っていこう!



? 同校の今後の日程について
 
10月28日(土)・29(日) 学校説明会(杉農祭)

11月18日(土) 進路相談会

12月9日(土) 学校説明会

12月16日(土) 体験入学

1月13日(土) 進路相談会があります。


 農業に興味がある人、農業を学びたい人、将来農業系の職業に就きたい人に特におすすめです。また、多くの企業からの求人があるので、高校卒業してから就職を考えている人にもおすすめです。

 なお当教室に在籍のご家庭で更に詳細をお知りになられたい方は、いつでも教室担当者までお気軽にご相談ください。 教室長