[2018年9月4日]
全景
お世話になっております。本日獨協埼玉高校(越谷市せんげん台/以下同校)にて、来春入試に向けての『塾対象説明会』がおこなわれましたので、概略をお伝えさせていただきます。なお併設の「中学」についてはここでは割愛させていただきます。
【1】穏やかな学風の『獨協』
同校の穏やかな学風は、自慢のひとつです。勉強だけを詰め込みをせず、多種多様なカリキュラムの中から生徒一人一人が自ら考え、常識ある行動のできる若者を育成したいという精神のもと、同校の穏やかな学風が培われてきたのではないかと思います。
アクセス
そのような同校には、埼玉県内だけでなく、都内、千葉県、茨城県など、幅広いエリアからも多くの生徒さんが通学しているようです。
授業風景
学年人数は320名(併設の中学から160名、高校から160名)と先生方の目が一人ひとりに行き届く生徒数のような感じです。
中学からの中入生と高入生からの生徒さんは高1・高2では一緒にせず、高3になってから目的に合わせて5コース制に移行。そこで初めて中入生と高入生が同じクラスで学習することになります。
※学校行事や部活動に関しては、高1から中入生と高入生は、一緒に活動しています。
【2】1年次のスタートはフラット制
同校の特色は、私立高校に多く採用されているようなコース制(偏差値別クラス)ではなく、イメージとして一般的な公立高校のようなフラット制(どのクラスも同じようなレベル)を採用しているところです。ひとつの学校でいくつもコースがあるべきではないと考えているわけです。
学力偏重にならないように、勉強・常識をバランスよく身につけてもらい常識ある若者の育成を目指しているとのことです。
「勉強だけ」「部活だけ」のように偏らず全員が「勉強も」「部活も」頑張れる環境、雰囲気になっているのが嬉しいところです。
【3】系列大学への優先入学も魅力的。
獨協学園の付属として、系列獨協大学への優先入学ができる「獨協コース(三年次)」を設けているのも同校の強みです。
大学受験の局面では、獨協大学を併願で決めてから、他大学を受験することが可能。つまり他大学を受験して、仮に失敗したとしても獨協大学への進学を実現できる有り難いシステムを採用していることも嬉しいところです。まさに内部進学を「単願ありき」で考えていないところが、もうひとつの同校の魅力ではないでしょうか。
参考までに
〔系列大学・併設校〕
のご紹介です。※印は推薦対象学部
獨協大学(※外国語学部、国際教養学部、経済学部、法学部)
獨協医科大学(※医学部、看護学部)
姫路獨協大学(※外国語学部、法学部、経済情報学部、医療保健学部、薬学部)
獨協医科大学付属看護専門学校(※三郷校)
【4】今春の大学入試の主な合格実績 (※卒業生338名)
国公立大学 11名
(筑波3、首都大2、東京外語2、横浜市立1、山形1、埼玉県立1、高知1)
早慶上理 30名
(早稲田7、慶應1、上智8、東京理科14)
GMARCH 133名
(学習院22、明治18、青山学院18、立教33、中央13、法政29)
など。
【5】同校の来春入試について。
単願、併願によって、条件も異なります。
出願条件は、例年9科に3年間「1」がないこと。単願は9科で中3次「30」かつ「1」がないこと。欠席は特別な事情がない場合を除き中3年次10日以内。
【6】最後に…。
同校のみならず、年々学力レベルが上昇傾向の県内私立高校。言葉は悪いですが、いまや私立は“すべり止め”という感覚ではありません。しっかりと目的をもって学習する生徒にとっては、むしろ“本命”となりうる私立高校はたくさんあります。
“公立が一番、私立が二番”という考え方は、大人の事情が絡むからこその順番であって、本来はどちらも一番、二番ということはないと思います。本当の一番、二番というものは、同じ三年間を送る中で一つでも二つでも多くの選択肢を与えてくれる可能性のある学校が、その生徒にとって“一番”であり、それが公立なのか私立なのかは別問題なのです。
将来大学進学を視野に入れている生徒にとっては、高校入試は目先三年間の問題ではなく、実は七年間の大切な問題になってきます。それだけに高校入試は、公立、私立関係なく、公平な視点で学校選びをされることが大切かと思います。目先に目がくらまないことが重要ではないでしょうか。
なお当教室に在籍のご家庭で、更に同校について詳細をお知りになられたい方は、いつでも教室担当者までお気軽にご相談ください。 教室長