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ITTO個別指導学院
埼玉幸手駅前校

[2018年10月19日]

(県立)杉戸農業高校を訪ねて。

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 昨日杉戸農業高校(杉戸町/以下同校)の塾対象入試説明会がありましたので、概略をお伝えさせていただきます。



【1】塾説明会実施に感謝

 現在、公立高校の塾向けの説明会実施自体が極めて少ないのが現状です。そのような中で、同校に説明会を実施していただけたことについては、塾関係者の一人として、とてもありがたく感じております。
 普通科ならば漠然としたイメージがつくかと思いますが、実業系、とりわけ農業系の分野においてはイメージがしにくいと思います。私自身、今回参加させていただいたことで、新たな収穫を得たと感じています。
 全体を通して、同校は“生徒のやりたいこと”を重んじている印象を受けました。生徒自身が自分で取り組みたいことを課題研究で行えるため、関心興味を抱いている分野をとことん伸ばしていけると感じました。
 また、生徒さんもすれ違う度に挨拶をしてくれたことが印象に残っています。 余談ですが、同校の敷地面積は県内公立高校の中で2番目に広いそうです。


img2空撮〜広いですね〜



【2】いのちと緑を育む学校『杉農』
 
 同校は、生物生産技術科、園芸科、造園科、食品流通科、生物生産工学科、生活技術科の6つの学科に分かれています。それでは各科の紹介をさせていただきます。

 1年生は学科ごとに専門の知識を学べますが、2年生、3年生は選択科目があり、他の学科の授業も学ぶことができます。
  

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 『生物生産技術科』では、作物の栽培や動物飼育、農業機械に興味・関心がある人におすすめです。イネやジャガイモなどの栽培や牛や豚などの飼育、トラクターを中心とした農業機械の操作についても学習していきます。
 また、フォークリフトやトラクターといった車両を取り扱うため、そうした資格取得や経験という観点からプラスに働くと考えられます。
 
 『園芸科』では、野菜・花・果実や植物、環境に興味・関心がある人におすすめです。園芸作物の栽培や土づくり・害虫対策などの栽培方法、さらに園芸デザインや流通についても学習していきます。
拝見させていただいた印象としては、生徒さんがほんわかとしているため、大人しい生徒さんにとっては居心地の良い環境だと感じています。
 
 『造園科』では、自然や緑が好きな人、庭や公園のデザインに興味・関心がある人におすすめです。公園や庭園のデザイン及び手入れ方法などの技術や、植物・岩石などの種類や土木・測量について学習をしていきます。
また、近年では造園技能検定など設計という観点から女子生徒の割合が増えており、現在約4分の1が女子生徒であるそうです。

 
 『食品流通科』では、食品の加工・流通・販売に興味・関心がある人におすすめです。パンやジャムなどの食品製造をはじめ、衛生管理や流通の仕組み、情報処理や原材料の栽培について学習していきます。
また、実際に外部に販売も行っており、購入者からも非常に好評を得ています。その為、生産した商品が実市場において購入され喜んでもらえる喜びを感じることができます。
 
 『生物生産工学科』では、バイオテクノロジーに興味・関心がある人や生物が好きで実験や実習が好きな人におすすめです。絶滅危惧種や希少植物の増殖などを中心とした植物バイオテクノロジーとキノコや発酵食品、有用微生物の利用などの微生物バイオテクノロジーを中心に学習していきます。
 バイオテクノロジーという分野は、今の日常生活から今後の技術進歩まで担う分野であるため、今後も注目されていくと考えられます。


 『生活技術科』では、農業・植物・食物・保育・被服・福祉に興味・関心がある人におすすめです。体験的な授業や幼稚園・保育園との交流会などの学習や農作物の利用、生活に関する知識・技術を学習していきます。
その為、将来的に保育や福祉に関連する分野に携わりたい生徒には特に有意義な経験をすることができると思います。

 まさに同校は『農業』というテーマを中心に、体系的総合的な経験学習を積み重ねることのできる最高の学び舎となっています。目的意識をしっかり持っているならば、同校での三年間はとても楽しく充実した時間を送ることができると思います



【3】卒業後の進路について。
 
 卒業生約6割の生徒が就職をしています。
企業から約1,300社もの求人があり、非常に幅広い選択肢があります。〜力強い求人数〜
 
 進学は約4割になり、また同校における実習や生徒の自主性が評価されており、指定校枠も幅広く存在しています。
特に国立大学においては、強い個性のある生徒さんが進学するケースがあるようです。
また、教員志望の生徒さんにとっても同校の実習があるので、その点が強みになってくると思います。

 主な進学実績としては、茨城大学、宇都宮大学、東京農業大学、日本大学、女子栄養大学などがあります。〜普通科からでも難関大学です〜

 将来の夢や方向性が同校とマッチングしていれば、普通科よりも同校に目を向けたほうが良い場合もあるかもしれません。「進学すること=普通科」ではないと言える魅力が同校にはあると思います。



【4】来春の入試について。
 
 当日のテスト以外に必要な通知表の扱いですが、1年・2年・3年の通知表の割合が1:2:2なので、2年生と3年生の通知表が特に重要となっています。

 また、面接が100点満点での扱いとなるので、あらかじめ面接対策をしておく必要があります。どうしても入りたい!という強い気持ちややる気が伝われば面接官にアピールできるのではないかと思います。

 その他の加点についてですが、各種検定での加点があります。特に理科検定は面接でもアピール材料となりますので是非挑戦してください!

※ITTO個別指導学院では、公立面接実施校を受験する塾生さん対象に『面接演習』(100分×3回:無料)を2月に実施いたします。一緒に頑張っていきましょう!



【5】同校の今後の日程について。
 
10月27日(土)・28(日) 学校説明会(杉農祭)

11月10日(土) 第2回体験入学

12月8日(土) 学校説明会

12月22日(土) 第3回体験入学

1月26日(土) 進路相談会


 農業に興味がある人、農業を学びたい人、将来農業系の職業に就きたい人に特におすすめです。また、多くの企業からの求人があるので、高校卒業してから就職を考えている人にもおすすめです。

 なお当教室に在籍のご家庭で興味を抱かれた方は、いつでも教室担当者までお気軽にご相談ください。 教室長