[2019年5月27日]
中学3年生のみなさんへ!
ここでひとつ「質問」です。
模試の判定がE判定だったのに合格したら?
それを「逆転合格」といえるでしょうか?
野球だと、5回を終わった時点で5対0で負けていても、6回以降に逆転勝ちというのはときどきあります。
サッカーでも前半0−2で後半終わってみたら3−2で逆転というのはよくある話ですよね。
そもそも、模試の判定というのはほとんど信憑性がありません。(少なくとも私はそう思っています。)
例えば、中学3年生の北辰テストではいかがでしょうか?
北辰テストの流れを考えてみましょう。
北辰テストの申込の際、申込書に学校名、名前、住所、電話番号などの個人情報を記入して、受験料を払うだけの簡単な手続きのみ。そして北辰テスト当日、問題を解くだけ。その後自宅に届けられる個票の「判定」に一喜一憂・・・。そして周りの大人たちからのありがたい叱咤激励の洗礼・・・という流れ。
そこで、よく考えてみてください。
実際の入試では、内申点、欠席日数、特別活動・部活動実績、検定取得実績など、当日の学力点以外の要素【日頃の頑張り点】を加味しての総合点上位者からの「合格」が確定していきます。
北辰テストの「判定」とは大違いといえるでしょう。あくまでも北辰テストの判定は、学力部分の過去の統計実績からの参考値なのです。
実際の埼玉公立高校入試での合否の判定には、次のようなパターンが考えられます。
例えば、同じ受験生のA君とB君がいたとして。
?当日二人の学力点が同じだったとしたら、日頃の頑張り点の高い方が当然有利。これは当たり前ですよね。
?仮にA君がB君より当日の 学力点が低かったとしても、日頃の頑張り点を加味したときにA君がB君を上回った場合は、なんとA君有利。つまりいくら当日の学力点が良くても、日頃の頑張り点がものをいう埼玉公立入試。特に検定取得では、内申不足点を補うにはうってつけの項目です。
当教室の多くの塾生は、毎年検定取得に積極的に挑戦し内申書の充実を図っています。高校によって点数は異なりますが、取得級や種類によって加点がされます。年内に取得検定までが対象です。学校の定期試験さえ良ければそれで良いという考え方だけでは、正直不安を感じてしまいます。学力は入試直前まで伸ばすことができますが、検定取得は年内検定までの条件。検定を上手に活用して欲しいところです。
まぁ北辰テストと実際の埼玉公立入試との兼ね合いは、以上のような感じです。
申し訳ありません、少し本題から脱線してしまいました。本題に戻ります。
で・・・、実際にありそうなのは、6月まで部活動をやっててあまり集中的に勉強をしていなかった生徒がみっちり勉強してメキメキ力をつけて合格するというパターン。
もともと力はあるのに勉強を詰め てできなかった人は、どんどんできることが増えて、学力が伸びまくります。
つまり、現時点での模試の判定など全く関係なく、これから合格のレベルになるかどうかは本人の今までの状況と今後の努力次第です。当然ながら、日頃の頑張り点を少しでも高めて、入試本番では少しの背伸び程度で「合格」ラインに手が届く状態になっていられるように日々準備していて欲しいと思います。
そのためには、これからやってくる『夏休み』を最大限活用していきましょう。夏の検定にも挑戦してみよう!そして夏にがんばり、基礎力をつけたら秋からグーンと伸びてくるはずです。
とにかく受験生は、逆転しようと頑張るのもよし、逆転されないようにさらに加速するのもよし。
今から半年の過ごし方で,人生の大きな部分が決まってしまいます。
誰しも後々後悔だけはしたくないものです。今できること、後回しにせず頑張っていきましょう。
ITTO生諸君は、まずは中間テスト(実施される場合)、期末テスト、検定試験で内申点の充実をやっていこう。
がんばるみなさんを応援しています。 教室長