ITTO個別指導学院
埼玉幸手駅前校

[2019年5月29日]

(私立）佐野日大高校を訪ねて。

過日５月２２日（水）に、（私立）佐野日本大学高等学校の来春入試に向けての『塾対象入試説明会』が行われましたので、概略をお伝えさせていただきます。

同校は、日本大学の付属校で、普通科4コースを設置している栃木県屈指の進学校となっています。


◎設置コース

特別進学コースαクラス

特別進学コース

スーパー進学コース

進学コース

今年度より、理数教育をより発展的に取り組むねらいから、特別進学コースＳＳクラスが廃止され、特別進学コースへ統合となりました。
募集人数に関しては、昨年度と同様となっております。


　正門　　　　全景


【１】今春の大学入試結果・進路実績について。　

今年の卒業生の進路は、大学現役合格率９８．３％（昨年９８．９%）と例年同様高い合格実績を輩出でき、ここ数年は現役合格率９８%以上をキープできているようです。（日大への内部進学含む）


〔国公立大学〕

東北大、東京工業大、筑波大、千葉大、東京農工大、横浜国立大、埼玉大、宇都宮大など４７名合格。


〔私立大学〕

日大を除く私立大学には２１７名合格。
うち早慶上智４名、ＧＭＡＲＣＨには４４名合格。

また日本大学の系列校ということもあり、毎年多くの生徒が日大に進学できていることも同校の魅力的なところです。今春は３１３名合格。（卒業者数に占める日大合格者数の割合は６４%、進学コースにおける日大合格者数の割合は５９%）

例年通りの安定した実績です。


さて、今春の高校入試の状況ですが、出願数、受験者数、入学者数とも例年通りの顕著な結果でした。

特筆すべき点として、昨年に引き続き、今春入学者の約７割が単願入学者で、単願割合が高くなっているとのことです。今後もこの傾向が続いていくと考えられます。

また、例年入学者の三分の１が埼玉県の生徒が占めている傾向も続いております。それだけに将来を見据えた場合、同校に足を運ぶ価値があると判断に至るご家庭が多いのではないでしょうか。きっとこれからますます同校には、注目が集まってくるのではないかと思います。


【２】大学進学を見据えて。

?大学入学共通テストの開始

２０２０年度より、現行の「センター試験」から「大学入学共通テスト」へと移行されます。大きな特徴として、マークシート方式から記述問題が導入されることが挙げられます。また、英語に関しては「読む」「聞く」「書く」「話す」の４技能がより一層重視されていくようになります。
このことから、２０２０年以降の入試が混乱することは避けられないといえます。また、私立大学が難化傾向になることが予想できることから、同校の付属高校としての優位性は一つ大学進学の安心感に繋がると考えられます。


?〜地方創生〜私立大学等経常費補助金の問題

平成３１年度から、入学定員充足率が１．０倍を超える入学者がいる場合、超過入学者数に応じて、補助金カット！する措置。首都圏の私立大学は地方大学に比べて人気が高く、定員充足率を大きく上回っている大学が多くあります。この現状を是正しなければ、大学側は補助金をカットされてしまうので、それに向けて少しずつ合格者数を絞る動きがでてきているようです。当然同校の親大学である日本大学も対象になってくると思います。（日東駒専以上は超過必至でしょう。）

この問題で、首都圏私立大学を一般高校から進学しようとするならば、ハードルが高くなっていくことが当然予想されます。しかし大学付属の同校の場合は、付属高校のメリットを活かし、内部進学で有利に日本大学へ進学できる機会を与えてもらえます。これはとても大きなメリットかと思います。

特に進学コースに進学した場合は、このメリットを大きく感じるかと思います。進学コースは、ひとことで言うと中学校の平均的順位の方なら十分合格できる可能性があります。将来、大学進学を考えている方なら、まずは同校について調べておいて損はないと思います。


※参考までに、今春の出来事。

ちなみに日本大学は合格者数を全体で約４，０００名程絞ったようです。また
ある私立大学では定員よりたった６名超過しただけなのに、数億円の補助金がカットされたようです。
また別のある私立大学では、補欠合格の一桁台でも繰り上げ合格がでなかったようです。今後も定員遵守の動きが、ますます拡がって行くので、もっと厳しい話を耳にする機会が増えてきそうです。


【３】来春入試に向けての行事予定。

来春の入試に向けて、ご報告させていただきます。
進路の選択肢に入れている、迷っているご家庭の方にはぜひ積極的に参加することをお勧めします。


　授業風景


?　授業公開が行われます。

　　９月７日（土）

　　授業見学　　１０時から。
　　入学説明会　１１時３０分から


?　入学説明会、進路相談会

１０月６日以降６回予定されています。詳細は同校ホームページをご参照ください。


?　出張相談会

　　１０月３日（木）、１０月３０日（水）

　　時間　１９時から２１時まで

　　会場 　久喜総合文化会館


?　学力判定テストが行われます。

　　１０月１２日（土）受験料無料


インターネット申し込みとなります。詳細は同校ホームページをご参照ください。


【４】選抜について。

募集人数５１０名

特別進学コースアルファクラス３０名
特別進学コース１２０名
スーパー進学コース１６０名
進学コース２００名


各学年末五段階評定で「１」がないことが絶対条件。

あと英検、数検、漢検のいずれか３級以上取得している場合に優遇。 検定取得で一気に合格を引きつけたいところです。

今年度より併願推薦者の再受験のための「併願推薦ランクアップ入試」が新設されることになりました。また、入学試験の選抜方式に関しても、５教科受験者が５教科と３教科の２段階で選抜されることになりました。
加えて、再受験にかかる検定料（１００００円）が今年度より免除となりました。


【５】最後に。


同校のみならず、年々学力レベルが上昇傾向の県内・隣接私立高校。言葉は悪いですが、いまや私立は“すべり止め”という感覚ではありません。しっかりと目的をもって学習する生徒にとっては、むしろ“本命”となりうる私立高校はたくさんあります。

“公立が一番、私立が二番”という考え方は、大人の事情が絡むからこその順番であって、本来はどちらも一番、二番ということはないと思います。本当の一番、二番というものは、同じ三年間を送る中で一つでも二つでも多くの選択肢を与えてくれる可能性のある学校が、その生徒にとって“一番”であり、それが公立なのか私立なのかは別問題なのです。 　

将来大学進学を視野に入れている生徒にとっては、高校入試は目先三年間の問題ではなく、実は七年間の大切な問題になってきます。それだけに高校入試は、公立、私立関係なく、公平な視点で学校選びをされることが大切かと思います。目先に目がくらまないことが重要ではないでしょうか。　 　 　

なお当教室に在籍されている方で、同校に関する詳細についてお知りになりたい方は、いつでも教室までお気軽にお問い合わせください。お待ちしております。　教室長