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ITTO個別指導学院
埼玉幸手駅前校

[2019年9月26日]

(私立)昌平高校を訪ねて。

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本日昌平高校(杉戸町/以下同校)にて、塾対象令和元ニ年度入試説明会がおこなわれましたので、概況をお伝えさせていただきます。 なおここでは、併設の昌平中学校については割愛させていただきます。

同校は、いまや久喜幸手地区からは、一番近くて一番遠い高校になりつつある注目度高い東部地区を代表する有力進学校になってきています。


(1)昌平流「文武両道」を実践。

進学実績は勿論ですが、部活動にも積極的に取り組み「文武両道」を絵に描いた餅にすることなく、しっかりと結果を残すことができているところが素晴らしいところです。?昌平流?部活動は、朝練をせず、しっかりと授業を重視。いたしかたないことですが朝練をすることで、授業中に眠気がさしてきてしまいます。そのようなことで授業に集中できなくなることは本末転倒。
一般的な部活動の強い学校は、何かと朝練をして根性論でがんばりつつ多い印象ですが、同校では放課後の限られた時間の中で、効率の良い集中した練習をすることで、しっかりとした実績を挙げることができています。生徒一人ひとりに『とにかく時間を無駄にしない』『隙間時間の有効活用する』という考えが根底にあるようです。それに加え生徒一人ひとりの文武両道への意識の高さと、教員一人ひとりの指導力の賜物といえるでしょう。

現在、運動部21、文化部20の計41部が多岐にわたり積極的な活動をしているようです。運動部では野球部、サッカー部の活躍はもちろんですが、個々の部活動の実績をみていくとどの部でも着実に実績を積み上げてきていることがわかります。

一般的な私立高校では、上位クラスで大学実績を、下位クラスで部活動実績を、と言うパターンが多く、結果学校レベルでの文武両道は実現できていたとしても、同校のようにコースに関係なく生徒個人レベルでの文武両道をきちんと実践できている学校も珍しいのではないかと思います。


(2)PEP〜パワーイングリッシュプロジェクト〜

教職員のモットー『手をかけ、鍛えて、送り出す』を教職員全体として忠実に実践。入学時から卒業時までに大きく成績を上げることに余念はありません。

2020年の大学入試改革に向けて、様々な取り組みがなされています。以前から英語に力を入れている同校。昌平と言えば、県内第2位の英語力の実績校。その礎になっているのが、同校のPEP〜パワーイングリッシュプロジェクト〜。全校生徒が英語を得意科目に!全職員が指導に当たる!そのような熱い取り組みがなされています。

〈取り組み一例〉
・日本語禁止部屋(教室)
・英検全員受検
・GTEC全員受験と対策
・高校2年での海外ホームスティ研修(カナダ)
・TOEIC BRIDGE 及び TOEIC
・オーストラリアやセブ島語学研修(希望者)
・ブリティッシュヒルズGW宿泊語学研修(希望者)
・全校スピーチコンテスト etc

とにかくまだここにはご紹介しきれないくらいの様々な取り組みや仕掛けが同校にはあるそうです。

ちなみにサンデー毎日に掲載されたランキングで、入学時の成績から大きく成績を上げ、大学実績でも顕著な結果を挙げている高校、全国ランキング第5位とのことでした。(流石です!)


(3)今春卒業生の進学実績

総括として私立大学の定員厳格化の動きが、この春から一段と厳しくなってきたようです。その影響が顕著に現れ、今春はいままでにないくらいの“苦戦の春”だったようです。同校だけでなく他校も同様、来年以降もますますその厳しい状況は続いていくものと予想されています。

〈同校の例〉
模擬試験でA判定をとり、例年なら合格できるだろうレベルの生徒さんが、なんと補欠合格の嵐だったようです。しかもあの子もこの子も・・・。それだけ定員をしっかり守ろうとしている私立大学の姿勢が伝わってくる、そのような入試だったようです。

それでも伸ばした実績。

国公立大学67名
最難関私立大とされる早稲田、慶應、上智、東京理科が71名
難関私立大である学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政が147名

また私立大学入学定員の厳格化の動きが進んでいく中で、早慶上理・GMARCHの同校の合格実績は、過去最多ということでとても驚きです。


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(4)令和2年度入試について。

来春の設置コースと募集定員(全て普通科490名、一貫クラス含む)
IBコース15名(新設)
特別進学コース240名
(T特選、特選、特進アスリート、特進)
選抜進学コース160名
(選抜アスリート、選抜)

絶対条件は、5段階で各学年「1」がない、3年間の欠席が30日以内。


来春入試での大きな変更点としては、
出願方法がインターネット利用出願になります。
中学校推薦での実力考査校内順位基準の廃止。
指定校推薦制度が廃止になります。


(5)最後に。

最後に…。   

同校のみならず、年々学力レベルが上昇傾向の県内私立高校。言葉は悪いですが、いまや私立は“すべり止め”という感覚ではありません。しっかりと目的をもって学習する生徒にとっては、むしろ“本命”となりうる私立高校はたくさんあります。      

“公立が一番、私立が二番”という考え方は、大人の事情が絡むからこその順番であって、本来はどちらも一番、二番ということはないと思います。本当の一番、二番というものは、同じ三年間を送る中で一つでも二つでも多くの選択肢を与えてくれる可能性のある学校が、その生徒にとって“一番”であり、それが公立なのか私立なのかは別問題なのです。    

将来大学進学を視野に入れている生徒にとっては、高校入試は目先三年間の問題ではなく、実は七年間の大切な問題になってきます。それだけに高校入試は、公立、私立関係なく、公平な視点で学校選びをされることが大切かと思います。目先に目がくらまないことが重要ではないでしょうか。     

なお当教室に在籍のご家庭で更に詳細をお知りになられたい方は、いつでも教室担当者までお気軽にご相談ください。 教室長