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ITTO個別指導学院
埼玉幸手駅前校

[2019年12月22日]

数字のマジック!〜2019年1月掲載から〜

本日は、今年の1月23日のこの新着欄に書かせてもらった『数字のマジック!』について、再度アップさせてもらいます。

大学入試本番が近づいてきて、受験生は直近の模試結果に一喜一憂しつつも、最後の追い込みに取り組んでいる頃合いでしょうか。

焦りながらも、ここは冷静さが重要。そこで改めて『数字のマッジク!』を再掲載することにしました。

模試の結果に惑わされず、受験生のみなさんには本命に向かって頑張ってほしいと思います。

もちろんITTO生、頑張れ!応援しています!




 〜 以下、再掲載 〜




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先日大学入試センター試験がおこなわれました。受験されたみなさんお疲れ様でした。

また埼玉私立高校では、昨日から入試がスタートしました。

※※※ 頑張れ!ITTO生! 講師一同応援しています!※※※


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さて本日も大学入試センター試験がらみのネタで。


センター試験を受験されたみなさんは、自己採点をしてみていかがでしたか。迷いどころの人、よしっとニンマリしている人、様々でしょう。

大切なのは自己採点した得点をもとに、次の二次試験・私大試験にむけて、あきらめず最後までどう向き合っていくか。初志貫徹、最後まで計画的に取り組むことができるかがポイントになります。

だからといって、やみくもに勉強しても意味がありません。改めて自己分析をしてみることをおすすめします。そこでとても役に立つのが、過去に受験した模試結果。

模試結果には必ず判定、偏差値など数値が表記されています。少なくとも夏以降の模試結果を手元に用意して欲しいと思います。


そこで今回は「偏差値」についてのお話を少々。


そもそも、偏差値の意味がわかってない人も多いと思います。大学の偏差値について、ちょっと考えてみましょう。


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【例えばのお話】


とある大学で4名の高校生が合格通知をもらったとします。

4名の模試偏差値は、
Aくん65
Bくん60
Cくん55
Dくん50  だったとします。

その大学は受験機会をたくさん設けていて、一人で6つのタイプの入試併願ができたとしましょう。

Aくんは偏差値65ですから全部合格して、6つの合格通知をもらいます。

Bくんは偏差値60ですが、1つだけギリギリ合格点に届かないものの5つの合格通知を手にします。

Cくんは3つの合格通知。

Dくんはかろうじて1つだけ合格にひっかかりました。

しかし、合格通知を6つ持っていても1つしか使えませんから、AくんもDくんも合格者には変わりありません。

ここで冷静に考えてみてください。  👈 ここ大切ですよ!


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合格者4名の平均偏差値は、57・5ですよ。
(65+60+55+50)÷4=57.5

ところがです、合格通知の数だけ高偏差値の人が合格したとするとどうなりますか?

(65×6+60×5+55×3+50×1)÷15=60.3

ということで、合格者の平均偏差値が60を超えてきます。

実数でいくと、57・5なのですが。
なんとも不思議な、数字のマジック!

本来ボーダーラインというのは五分五分のラインですから、ここでは偏差値55くらいになります。

ちょうどCくんが3勝3敗という感じです。
頑張ったら偏差値50のDくんでも合格できちゃうのです。

なんとかギリギリ合格できたDくんは大喜びでその大学に進学しますね、きっと^ - ^

ところが、Aくんはその大学に進学するでしょうか?

たぶんしないんじゃないかと思います。(よほどやりたいことがこの大学にない限り・・・)

もっとレベルの高い大学に合格していると推測できるからです。

Bくんもそうです。ギリギリもう1ランク上の大学に合格する力があります。

つまり、実際に進学するのは偏差値55のCくんと50のDくんだったりします。

入学する人の平均偏差値は52.5ということになるのです。

大学の偏差値と言っても、どの数値なのかよく考えないとダメなのです。

合格者偏差値を高く見せる方式の大学で、偏差値が60であっても恐れる必要はありません。

実際にその大学に入学するのは、偏差値の控えめな人たちになりがちだからです。

ぱっと見の数値にだまされず、ちゃんと過去問演習と合格最低点から可能性を判断するようにしましょう。

だからセンター試験の自己採点や日頃の模試結果の判定に、一喜一憂することなく、志望校合格に向けて歩んで行って欲しいと思います。  ITTO生諸君、頑張れ!思いは叶う!