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加藤学習塾
【岡山県岡山市の進学塾】

[2016年10月31日]

夢の探求

夢の探求

今回の夢の探求は税金など、お金、経営に関係する仕事を紹介したいと思います。
経理・財務通関士経営コンサルタント税理士の4つの職業です。

まず一つ目は経理・財務についてです。

 経理・財務の主な業務とは、会社のすべての業務を数字によって正しく計算し測定することといえます。会社の経営に直接つながってくる重要な業務のため、経理事務に携わる人は、計数の処理能力と同様に、会社の経営方策についての的確な判断力を養わなければなりません。
経理部門は、官公庁、各種団体、民間企業を問わず、どこにでも必要なセクションです。決算や財務の業務をこなせるベテランになるには、長い実務経験を必要とします。

 新人の経理事務員が決算業務のすべてをマスターするには、小規模企業の場合でも10 年くらいの経験は必要でしょう。今後は、コンピュータシステムやオペレーションについての知識の習得と、自由に使いこなせる技術の習得も経理事務員には求められるでしょう。
経理・財務として入社する場合、簿記の資格を持っていると有利になります。
初歩的な業務を行う経理スタッフの場合、男子も女子も20 歳代の採用が多いようですが、決算や財務に関わることのできる経理スタッフは、転職等の場合でもほとんど年齢制限はないようです。
この職業に必要な資質と適性としては、正確さ、速さ、注意力、忍耐力、几帳面さなどが挙げられます。
決算期には日常業務と並行して決算処理を行うため、残業時間が多くなることがあります。

次は通関士についてです。

税関を通過させるための書類作成や手続きを専門に行うのが、通関士の仕事です。輸出や輸入など貿易を行う際には、申告から引き渡しまで、さまざまな規制があるため、通関法や関税法、貿易に必要な法令や手続き方法の勉強が不可欠です。

財務省・税関が行う通関士試験に合格し、通関業者に勤める必要があります。実務経験があると一部免除されるため、通関業者に就職してから会社内や通関業者団体で行っている研修会、通信教育で勉強し、資格獲得を目指す人も多いようです。

次に経営コンサルタントについてです。

 企業の経営に関するトータルコンサルティングを行うのが、経営コンサルタントの主な仕事です。主に、賃借対照表・損益計算書などの財務諸表を材料として、会社の収益や資産内容などの経営状態を判断し、アドバイスをします。経営者の心強いパートナーともいうべき存在です。中小企業診断士、社会保険労務士、公認会計士などの資格を持っていると心強いでしょう。

 特に必須となる資格はありません。高校や大学などを卒業した人が、コンサルティングを専門に行う会社などで、経営コンサルタントとして働いています。中小企業診断士、税理士、社会保険労務士などの資格を取得すると、仕事の幅が広がります。

最後に税理士についてです。

 所得税などの税金は、納税者が自分で申告をして納める建前になっていますが、税法はかなり複雑で難しく、一般の人にはいくら税金を払ったらいいのか、節税の方法はないのかなど、わからないことが多いようです。このような時に、納税者の相談相手となり、税額の計算や申告書の作成などをするのが税理士の役目です。
主な仕事としては、個人や企業などの納税者と税務署の間に立って税金の申告・申請・不服申立てなどの代理を行う「税務代理」、税務署に提出する書類を作成する「税務書類の作成」、税金に関して困ったとき、わからないとき、知りたいときに相談に応じる「税務相談」があります。

 税理士になるには、国家試験に合格しなければなりません。国家試験に合格すると、税理士になる資格が与えられます。
この他、弁護士、公認会計士、税理士試験を免除された者にも資格があります。税理士として開業するためには、日本税理士会連合会に登録し全国に14 ある税理士会のうち、いずれかの税理士会に入会することが必要です。
税法に関する専門知識の他、業務を正確に行うための計算能力や事務処理能力が求められます。
また、業務上知り得た秘密は他にもらしてはいけないと決められています。

 以上、どのような職業があるのかを探すきっかけになればいいと思います。