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加藤学習塾
【岡山県岡山市の進学塾】

[2018年3月4日]

京大合格者が教える、教科書を完璧に仕上げる3つのステップ

京大合格者が教える、教科書を完璧に仕上げる3つのステップ

入試に向けて、つい難しい問題集に手を出していませんか?
何事にも基礎が大事なように、勉強も同じく基礎がとても大事です。たとえ基本問題で答えが合っていたとしても、問題の本質まで理解できていないと意味がありません。
まずは、基礎の基礎である土台をしっかりと固めましょう。そのために必要なものは教科書1冊だけ。たった1冊の教科書でできる勉強法で、センター試験はおろか京大の入試問題にも取り組むことができます。
今回は、受験生を対象に数学の教科書を例にしていますが、他の教科や社会人の資格試験などにも役立てることができますよ。

1. とりあえず読む
教科書には、どんなに難しい問題であろうとヒントが必ず隠されています。問題形式に慣れることや頻出問題に触れる上で問題集を解くことはもちろん大事なことですが、問題の核となる部分はすべて教科書に書かれているのです。 しかし、必ず渡されて持っている教科書を全部読んだことがある人は少ないのではないでしょうか? そこで、まずは教科書をしっかりと読みましょう。読んでいるだけだとつまらなくなってしまうので、確認の意味も込めて問題も解いていきます。隅から隅までしっかりと目を通してください。もしそこでわからないところがあっても大丈夫。
それは、絶対成長できるポイントの発見だといえます。

2. 問題は暗記できるまで
問題を解いていくと、正解した問題と不正解だった問題が出てきます。そこで重要なのが、たとえ正解した問題であっても模範解答を暗記できるまで繰り返し練習することです。
教科書の例題は、一見簡単そうに見えるので理解できていると思いがち。しかし、その例題こそ本質を突いているものが多いのです。

教科書に出てくる問題は、基本問題が多いので正解できるのは当たり前です。だからこそ、解説や原理など説明の部分も自分で説明できるかどうか取り組んでみてください。例えば、普段何気なく使っている公式を自分で説明できるかどうか。教科書には1から10まで説明が記されていますから、しっかりと読んでいれば説明ができるはずです。

3.わからなかったところはまとめておく
教科書をちゃんと勉強しようと思っても途中で飽きてしまう人の多くは、ほとんどの問題が簡単に解けてしまうからでしょう。だからこそ、少しでもわからなかったところが大事なのです。
少しでも疑問に思ったことや、理解していないと感じた問題はノートにまとめておきましょう。そうすれば、2周目からは自分の弱点だけに効率良く取り組むことができます。
また、まとめていく中でもう一度頭の中を整理することができる、というメリットもあります。

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教科書だからといってさらっと読むのではなく、「どうして?」、「なぜ?」と考えながら読んでみてください。疑問を説明できない部分があれば、それは理解が足りていない証拠。まず1周したら、引っかかったところを意識しながら納得いくまでとことん読み返しましょう。
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実はこの勉強法、勉強が苦手な人ほど必見です!


基本のやり方
?教科書をざっと読む。わからないところも拾う程度にして、先へ進む
?教科書を読むことを繰り返す。
基本としてあげられるのはこの二つの工程です。

重要なところに線を引くのではなく、読みながら読んだ箇所全てにマーカーを引く!

読んだ箇所にマーカーを重ねていくやり方です。文章を読んだ一度目は黄色、二度目は緑、三度目はピンク、と3色混ざって茶色になると、確認は終了。このやり方、知り合いの賢い人もやっていて、その人は、まず黒ボールペンでずっと下線を引いていき、特に気になった単語にマルをつけて一回目の読みが終了。二回目、三回目は黄色のマーカー、ピンクのマーカーを重ねていく、というやり方をしていました。

読みながら重要事項殴り書き

一言一句間違えずに覚えなければいけない単語については、ノートに殴り書きにしていく、というのも、「できる人達」の共通点。
綺麗に書く必要はなく、読み取りながら、高速で乱筆も気にせず書いていく。目で見て、読みながら書き取りもする、という複数の作業を同時にこなすことは、記憶の定着の面から言っても効果的です。
破り捨てられるメモパッドで行うのもいいでしょう、知り合いではルーズリーフや広告の裏紙などで実践している人を見たことがあります。

繰り返し勉強法のポイント

「最初からわかる必要はない。立ち止まらずにとにかく繰り返す」ということ。
できない科目に遭遇した時、わからないからとその先に進むのをやめてしまったり、その場でずっと立ち止まってしまったりしていませんか?
初めて見るものや、授業で一度習ったきりのものは、わからなくて当然なんです。
最初はわからないのが当然と思って、何度も繰り返し読んでいく。人間の脳には、繰り返すほど覚える性質がもとから備わっています。
新しい住所も、自分で何度か書いたり目にしたりするうちに自然と覚えていきますよね。しいて覚えようとしなくても、脳は勝手に覚えてくれます。
わかろうとしなくていいから、何度でも読んで行けば、自然と理解されていきます。

英語が苦手だった脳科学者の茂木健一郎さんは、文法も単語もわからないまま大好きだった赤毛のアンの原書を読み続けていたら、ふっと英語が読めるようになったそうです。
暗記のきかなそうな現代文についても、授業のノートを繰り返し読むことで、授業中のポイントや筆者の言いたかったことなどを頭に入れていくといいでしょう。
どんな教科でも、わからないのも我慢して繰り返せばいつしか脳が勝手に覚えてくれます。

自分の脳を信じて、わからない時もとりあえず繰り返してみましょう。
だまされたと思って、繰り返し読みの勉強法、やってみませんか。
気づいた時には、できる自分に出会えるはずです。
勉強嫌いにとっての一番の悩みは、勉強に取り掛かる気が起きないこと。
勉強は量より質だなんて言われることがあります。とは言え、成績を伸ばすにはある程度の量は必要不可欠。

けれど、嫌いな勉強に取り掛かり、そのまま長時間続けるなんて至難の業です。
いつの間にかぐだぐたと…私もそうでした。そんなときに良いのが、方眼紙塗り絵勉強法です。この方法を使えば、楽しみながら勉強時間を伸ばすことができます。

必要なものは方眼紙とペン

まず、B5サイズの方眼紙とペンを用意しましょう。ここで重要なのはペン選び。このペンの色と教科が対応することになります。例えば、国語は赤、数学は水色、英語は黄色、といった感じです。自分のイメージに合った色を選んでください。カラフルで自分の好きな色合いであればあるほど、その後のやる気が続きます。

15分で一マス

では早速始めてみましょう。まず、方眼紙の一マス目に、今日の日付を書きましょう。今日の塗り絵はこのマスから始まります。この塗り絵では、一マスが15分に対応しています。あなたが今から30分英語を勉強したとしましょう。すると、英語の色で、二マス分を塗ることができます。45分勉強したら三マス、一時間勉なら四マスです。はみださないように綺麗に塗りましょう。ペンで丁寧にマスを埋めるという作業はなかなか楽しいものですよ。

続けていくとあなただけの模様ができる

とりあえず一週間続けてみてください。塗っていい勉強時間は自習だけに限りません。私は自習と塾の勉強時間でやっていました。楽しく勉強するのが目的ですから、学校の授業の分だって含めても構いません。
この調子でやっていくと、だんだんと塗った面積が増えてきます。カラフルな正方形や長方形が無作為に並んでとても綺麗。さらにそれは自分の勉強の結果なのです。これで愛着が湧かないわけがありません。気付けば、色を塗るために勉強をするようになっていることでしょう。また、友達も巻き込んでやると、どこまで塗ったか競争できるので、さらにやる気が出ます。

楽しいだけじゃない、勉強のバランスまで管理

受験においては、なるべくたくさんの教科に毎日触れることが効率の良い勉強法。この塗り絵勉強法はやる気を引き出すだけでなく、バランスよく勉強するのにも役に立ちます。単純に考えて、一色だけよりたくさんの色があったほうがカラフルでかわいいですよね?綺麗な組み合わせで塗ろうとすることで、自然に多くの教科を勉強できるようになっているのです。逆に、「あれ?最近水色が少ないな。数学の勉強してないや」というように、取り組んでいない教科も一目で分かります。

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繰り返しですが、必要なものは方眼紙とペンだけ。ぜひ今日からでも始めてみてください。