[2018年3月30日]
≪新高1のみなさんへ≫
おめでとうございます。そして、私たちの力のおよばなかったところ、おわびせねばなりません。さて結果に満足していようとも、いまだ受け入れかねていようとも、一つ確かなこと。高校はみなさんのゴールではないはずです。むしろ出発点に立ったばかりだと思うのです。私どもの年配から見れば長い人生のほんの入り口にすぎません。もちろん成功とか挫折とか、そんな判断を下す場所でもありません。「一生懸命頑張れば、希望は叶えられる」、「どんなに努力しても報われないこともある」、そんなことを強烈に感じた、一生のうちにいくたびか訪れる貴重な経験のひとつだった、そうとらえてはいかがでしょうか。今回、そして将来必ずやって来るそのような契機を、ひとたび、またひとたび、みなさんがどう受け止め、どう向かい合ってくか、その真摯さ、その積み重ねこそがみなさんを人として形づくり、決定づけていくのだと思います。教室で一瞬みなさんの顔に現れる喜びや鬱屈。それは私たち自身の喜びであり鬱屈でもありました。みなさんの内にある大きな力は、いまだ何も失われてはいません。やがて大空に翔け上がる君に心からエールを贈ります。