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加藤学習塾
【岡山県岡山市の進学塾】

[2018年4月17日]

ベテルギウス&小柴博士

ベテルギウス&小柴博士

赤くまたたくベテルギウス
4月の全国模試・中1理科でオリオン座のベテルギウスが出題されていました。

さて、そのベテルギウスはその寿命の99.9パーセントを終え、まさに最末期の状態にあります。世界中の学者が「まもなく超新星爆発を起こすだろう」と考えています。
しかし、天文学でいう「まもなく」は明日かもしれませんし、1万年後かもしれません。すでにベテルギウスは消滅していることだってありうるのですが、わからないのです。それはベテルギウスが地球から640光年の彼方にあるからです。
ところで、ベテルギウスが超新星爆発をおこしたとき、私たちは大丈夫なのでしょうか? 安心してください。大丈夫です。超新星爆発から強力なガンマ線が放出されるのは、地軸から2度以内の方向なのです。地球はベテルギウスの地軸に対し約20度の位置にあるのです。
みなさん、小柴昌俊博士を知ってますね。自然発生したニュートリノの観測に成功してノーベル物理学賞を受賞した方ですね。
博士は今か今かとベテルギウスの超新星爆発を待っているのではないでしょうか。おそらく柳の下の二匹目を狙っているような気がします。
東大宇宙線研究所は今、スーパーカミオカンデ(宇宙素粒子観測装置)のある岐阜県神岡鉱山の地下に重力波望遠鏡を建設しています。
重力波というのは、アインシュタインの相対性理論から予測されるものなのですが、まだ人類はだれもその捕捉に成功していません。もし観測に成功すれば、これはもう間違いなくノーベル賞を受賞することになるでしょう。神岡町の重力波望遠鏡の成功を祈ります!